新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ キング! 第5話「お化け屋敷でタイムスリップっ!伝説のカードと三種の神器!」感想

心から楽しめる笑顔を

キラ好きとしては今回非常に嬉しかったですねはい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今回のデュエマキングは久々にジョーとキラの2人だけで行動したエピソードでした。デッキーとピョンチキもいるけど。お化け屋敷」と言われている廃屋で見つけた「三種の神器」を求めて昭和にタイムスリップし、あるお婆さんの孫を心から笑顔にすることになった、といった内容でしたが。例によって妙にハイテンション。ワニの着ぐるみを身につけた孫の絵面もさることながら、彼のためにあの手この手で笑顔にさせる手段に講じる様子は実にシュールでした。三種の神器の正体も「白黒テレビ、冷蔵庫、洗濯機の昭和の憧れの家電」というオチも中々に面白かったです。(特にデッキーの解説が非常にわかりやすかったですね。今回は子どもの勉強にもなるなぁ)

 何よりキラがいつも以上に目立っていたのが個人的に嬉しかったですね。孫を笑顔にするために好物のソフトクリームを与えようとするシーンなど、キラ好きならニヤリと出来る要素がチラホラ見られました。他にもエスパー・マギの投げた仏壇から咄嗟にお婆さんを庇ったり、そのマギとのデュエマでは過去に使用した切り札の合体である《オヴ・シディア<サザン.Star>*1がフィニッシャーになったりとキラのことを知っているとどこか納得出来るシーンが多めで見ていて楽しかったです。キラとジョー楽しいこととしてデュエマを同時に思い浮かべるなど幼馴染ならではのやり取りも見逃せません。ここすきポイントが多い、満足度の高い回でしたね。

 

 

  • 呪文大好きな似非エスパー?

 今回他にも印象的だったのがガットルズ側の新キャラ「エスパー・マギ」。エスパーを自称するこれまた変な敵キャラです。超能力を使うという割には暴力で訴えてくるわ、小学生レベルの悪口言ってくるわと妙にせこいところが引っかかります。ジェレミーもそうでしたが何というか、大人げないという印象を強く覚えてしまいます。(ボスのジェンドルが余裕のあるキャラクターのせいか余計に彼らの性格的問題が気になってしまうのかもしれません)

 一方でキラとのデュエマ中、呪文が使えなくなることに悲鳴を上げるシーンは良かったですね。呪文を超能力に見立てるというのは面白いですし、何より切り札の《龍風混成 ザーディクリカ》を使った呪文主体のデッキとも噛み合った特徴です。個人的にはマギにはこの呪文を唱えたくて堪らない、呪文大好きなキャラクターで推していってほしいところです。

 

 

  • 冷気と熱気が吹きすさぶ術師龍

龍風混成(りゅうふうこんせい) ザーディクリカ 光/水/火文明 (7)
クリーチャー:ディスペクター/クリスタル・コマンド・ドラゴン/エンジェル・コマンド/メルト・ウォリアー
パワー6000
▪️EXライフ(このクリーチャーを出す時、自分の山札の上から1枚目をシールド化する。このクリーチャーが離れる時、かわりにそのシールドを墓地に置く)
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の手札または墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。それを唱えた後、墓地のかわりに山札の下に置く。
▪️自分のターンの終わりに、そのターン自分が呪文を唱えていれば、相手のパワー5500以下のクリーチャーを1体破壊し、その後、カードを1枚引いてもよい。

 エスパー・マギが使用したディスペクター。「ドラゴンサーガ」出身の強力ドラゴン《龍素記号Sr スペルサイクリカ》と「聖拳編」で初登場しデュエプレで猛威を振るっている《血風聖霊ザーディア》が合成されたクリーチャーで、ザーディアのボディにスペルサイクリカの頭部をそのまま乗っけたようなデザインインパクトを受ける面白いクリーチャーです。

 能力は登場時にコスト7以下の呪文を踏み倒すcipがまずあげられます。コスト7以下という範囲の広さから様々な呪文を使えるのは言うまでもなく驚異的。劇中で唱えられた《S・S・S》などをはじめとした強力な呪文をバンバン踏み倒せるほか、手札と墓地のどちらでも唱えられる点も非常に便利です。

 さらに呪文を唱えたターンの終わりに5500火力による除去と任意のドローを行える能力がこれまた強い。特に5500という数値の除去が絶妙で、大抵のウィニーやシステムクリーチャーを退場させて着実にアドバンテージを稼げます。前述の呪文踏み倒しと見事に噛み合っており、EXライフの除去耐性と合わせて最低でも1回は発動出来るでしょう。

 何よりこのクリーチャー最大の特徴は豊富な文明と種族、そして7というコスト故に受けられるサポートの幅広さ。ドラゴンということだけでも《ドラゴンズ・サイン》や《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》といったドラゴン踏み倒しが組み合わせの候補にあがりますし、除去耐性を活かして《ドラグシュート・チャージャー》の自壊効果を防ぐことも可能です。こういった踏み倒し呪文で出した後に墓地に置かれたこれらを踏み倒し、さらなる展開を狙うのもアリですね。

 汎用性の高い能力とそのスペックから【5色コントロール】といったデッキで活躍するほか、様々なデッキでの採用が期待出来るでしょう。コスト7以下の呪文やドラゴンサポートが増えるたびに実質強化されていくので、この先もさらに活躍するでしょうね。

 

 

  • 終わらぬ正義を貫く、奇跡の光を纏いし聖帝

「正義星帝」(スティルジャスティス・ティルジエンド) <鬼羅.Star(キラスター)> 光文明 (5)
スター進化クリーチャー:メタリカ/ヒューマノイド/レクスターズ
パワー8500
▪️スター進化:レクスターズまたは光のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時または攻撃する時、カードを1枚引く。その後、コスト4以下のクリーチャーを1体、自分の手札から出してもよい。
▪️自分のコスト4以下のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得、自分のターンの終わりにアンタップする。

 キラの持つ正義帝がレクスターズの力で強化された《「正義星帝」》(名前のルビは「スティルジャスティス・ティルジエンド(Still justice till the end)」。*2相変わらず長い!)の進化形態。「エピソード2」にて登場した希望の双子、鬼丸と修羅丸が融合した《超絶奇跡 鬼羅丸》の力と合体した姿で、光単色でありながらヒューマノイドを持つ珍しい特徴を持っています。*3また鬼羅(きら)の名前のクリーチャーの力をキラが使うというのも興味深いですね。

 カードとしてはコスト4以下を意識した能力が揃っています。まず1つ目は登場時と攻撃時に1枚ドローした後、コスト4以下のクリーチャーを場に出す能力。コスト4には《奇天烈 シャッフ》や《その子供、可憐につき》といった優秀なシステムクリーチャーが揃っており、それらを複数展開出来る能力はシンプルに強力です。《ボルシャック・モモキングNEX》と同じように最低2体は並べられる点を活かし、登場時に進化元、攻撃時に《オヴ・シディア<サザン.Star>》のような軽量進化クリーチャーを重ねて追撃することも可能です。《エヴォ・ルピアを出してその能力で2枚目の<鬼羅.Star>に重ね、さらなる展開を・・・・・・といった芸当も面白いでしょう。

 もう1つの能力はコスト4以下の味方クリーチャーにブロッカーと警戒能力を付与するというもの。前述の踏み倒しで展開した戦力で防御を固められるこれまた強力な能力です。警戒能力のおかげで殴り返しにも強いのは嬉しいですね。(ただしブロッカー破壊やマッハファイターには弱い点は注意)またコスト以外の制約が存在しない点もグッド。S・トリガーやS・バック、ニンジャ・ストライクを持ったコスト4以下のクリーチャーをブロッカーにしてとっさに守れるので役に立つ場面は多いかと思われます。

 総じてコスト4以下を中心にしたデッキでのフィニッシャーになりうるポテンシャルを秘めたクリーチャーと言えるでしょう。メタビート系統のデッキはもちろんのこと、種族にメタリカを持っている点を活かして【メタリカサザン】での投入も考えられます。デッキのコンセプトにするには難しいものの、サポートとしては有用な切り札という活躍が望めますね。

 

 

 次回は突如として行方不明になったデッキーを捜索する中、ジョーとももちゃんがイチャイチャする模様。ある程度見慣れた光景で新鮮味はないのですが、予告映像で勝太たちの写真が確認出来たのは衝撃的でしたね。ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》や《永遠のリュウセイ・カイザー》らしきクリーチャーのCGも見られましたし、次回はもしやレジェンド回になるのでは?とワクワクしてしまいます。これらの事態とデッキーの失踪に何か関係があるのかは疑問ですが、見逃せない回になることは間違いなさそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:元ネタである《オヴ・シディア》と《共鳴の精霊龍 サザン・ルネッサンス》はいずれもキラが初期に使っていたカードである。

*2:直訳すると「最後までまだ正義であるでしょう」、意訳すると「世界が終わる時まで正義はありつづける」といったところだろうか。

*3:ちなみに光単色でヒューマノイドを持つクリーチャーは他にも《DASH 総帥 グレッグ》と《デュエプリンス ノエル》がある。