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2021年春アニメ&特撮簡易感想 その11

 

メタコレ マーベル ヴェノム (コミックVer.)

メタコレ マーベル ヴェノム (コミックVer.)

  • 発売日: 2021/05/29
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

 

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 SONYピクチャーズのスパイダーマン・ユニバース最新作としてヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジの情報が公開されました。3年前にダークヒーローという名の萌えキャラとして活躍したヴェノムの続編がついにやってきて本当に嬉しいです。(当時「寄生獣見るつもりがど根性ガエルを見ていた」とか「アマゾンズかと思ったら電王だった」とか色々言われていましたね)今回の予告映像冒頭でもノリノリで料理したりコンビニのおばちゃんにあいさつするヴェノムが描かれていて早速ほっこりしました。エディと楽しく日常生活を送っているんだなぁと思うと微笑ましく感じます。特にチョコが売り切れになったことにショックを受けるところとか非常に可愛いです。

 対して本作のメインヴィランである「カーネイジ」の描写は不穏な描写たっぷりで息を飲みました。1作目ラストに登場したキャサディにシンビオートが憑りついて大暴れするかと思うとドキドキが止まりません。見るからに凶悪そうなビジュアルから“カーネイジ(大虐殺)”の名に相応しい残虐ファイトが期待出来そうです。他にも「シュリーク」という女性ヴィランも登場するらしくこのコンビと戦わなければならないヴェノムとエディが少々気の毒に思えてしまいます。カーネイジだけでも荷が重いのに2対1になりそうとか大丈夫?スパイディ呼ぶ?みたいなセリフが浮かんできてしまったり。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第65話「ドラゴンバトル!サトシVSアイリス」

 紛うことなき神回。待ちに待ったアイリス再登場回でしたが、原作ゲームと同じようにチャンピオンになったアイリスの可愛さに驚かされました。『ベストウィッシュ』時代の小生意気な態度は鳴りを潜め、どこか堂々とした立ち振る舞いになったアイリスの成長ぶりに感嘆します。(それでいてサトシ相手には「子どもねぇ」とかつての態度に戻るのが良き)他にも相棒のキバゴオノノクスに進化しているなどの変化も良かったです。こういった描写はキャラクターがストーリーからフェードアウトした後も、成長してそれぞれの物語を紡いでいることを実感させてくれるので見ていて実に楽しいです。

 また最近のサトシの手持ちの中では影が薄かったカイリューとウオノラゴンにスポットが当たったのも見どころですね。特に心優しいサトシのカイリューがアイリスとの触れ合いを通じてバトルにも積極的になっていく様子は実に微笑ましかったです。他にもアイリスのカイリューに頭から噛みついてこおりのきばを喰らわせるウオノラゴンや、オノノクスりゅうのはどうのエネルギーを我が物にして反撃するカイリューなどバトルもいつも以上に見応えがあって大興奮しました。ファンサービスに満ち溢れた素晴らしい回だったと言えるでしょう。

 

 

灼熱カバディ

第6話「追撃×反撃」

 序盤から最大15点差という大差をつけられる試合に絶望感を覚えるかと思いきや、部長が参戦してからは嘘のように反撃に入っていく展開に度肝を抜かされました。たった1人で戦況を覆す正人を見て改めて彼の化物ぶりを実感しました。しかしここまで1人でどうにかなってしまう様子を見ると、カバディも結局個人が強ければいいスポーツなのか?と思いモヤモヤしてしまいます。宵越も悔しさを覚えていることですしチームワークを駆使した活躍も見せてほしいですね。

 他はやはり正人VS六弦の部長対決が熱かったです。正人への憧れと対抗心から、チームための合理的判断よりも自身のための勝利を選ぶ六弦がカッコよかったですね。部長としては問題ですが、こだわりを捨てきれない人間臭さが実に魅力的です。何よりスポーツ作品として見事な構成に仕上がっていたので、見ていて終始興奮しっぱなしでした。

 

 

ましろのおと

第6話「原郷」

 6話目にして新OPが流れてきて驚き。OP映像に関してはこれまでが雪個人の心象風景をフィーチャーしていたのに対し、今回の新OPからは三味線同好会メンバーとの新たな一歩を描いていたかのようなイメージが仕上がっていて面白かったです。

 本編も合宿を通じて同好会メンバーと打ち解け協力的になり、雪自身も新たなステージに立つことを決意させる内容でした。これまでチャラい印象ばかりあった海人の過去と雪に対する苛立ちが明かされ、その想いを理解した雪とわかりあうシーンで早くもジーンときました。永森じゃないですけどこういうぶつかり合いからの和解は青春を感じさせますね。

 これまで自分と祖父の音にしか興味がなかった雪が他人の音にも耳を傾け、自分の音を誰かに聞いてもらうことを目標にしたのも良かったですね。ここまで他人との関わり合いを避けてきた雪が如何にして個人戦に出るまでに至るか気になっていましたが、彼の心境の変化をこうして自然に描いてくれると見ていてとても気持ちがいいです。

 あとはやはり津軽三味線の歴史が興味深かったですね。色んな番組のナレーションボイスをしている大俵さんの説明は以前瞽女*1について勉強していた身としては非常に面白い話でした。そういった人たちの“音”を受け継いでいくという考えも前々回の朱利の祖母の言葉を思い出してほっこりしましたね。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第31話「父と子の戦い」

 ついに始まった最強の親子喧嘩は劇場版並の超作画で描かれていたので早くも圧倒されました。序盤の空中戦などはドラゴンボールの如くグリグリと動き回ってぶつかり合うので終始興奮しましたね。重要なエピソードをキチンとわかっていて、そこに力を入れてくれる製作スタッフには感謝しかありません。

 また何かと他人のために憤ることが多いダイが本格的に自身の怒りと憎しみを露わにしていたのも今回の見所でした。微妙に口が悪くなっているのもポップのことで怒りに燃えているのが伝わってくるのでドキドキしましたね。(それでも「ぶっ飛ばす」止まりな辺り彼が根は優しい性格であることが伝わってきます)そんな彼の成長に対応するかのようにパプニカのナイフが破壊されるシーンも印象的です。

 バランはバランでどんどん性格が残忍になっていったのが興味深いですね。息子を取り戻すために来たはずがいつの間にか息子を消し去って高笑いするほどに理性を失ってしまった様子は中々にショッキングでした。竜魔人が人の心を捨てる行為であることがよくわかるシーンだったと思います。

 

 

ウルトラマンクロニクルZ ヒーローズオデッセイ

第18話「この地球を守りたい」

 クロニクルZのナレーションについにゼットも参戦!これまでゼロ1人で回してきた本番組ですが、こうして彼以外のウルトラマンも来てくれると楽しいです。やはり1人よりも2人以上の掛け合い付きの方が見応えがありますね。何よりボイスドラマ以来の人懐っこいゼットとツンデレゼロの会話劇が見られて嬉しかったです。

 本編の方は『Z』の最終章をまとめた内容になっていました。最終回直前まで怒涛の展開は本当に手に汗握ります。特にデストルドスの醜悪を突き詰めたデザインはラスボスとして本当に完成度が高いです。(特にレッドキングの首が繋がっている肩はいつ見ても悪趣味極まりないなぁ、と思います)セレブロも最終章に入ってようやく悪役らしくやれて盛り上がりが半端ないと感じましたね。

 

 

遊☆戯☆王SEVENS

第47話「復讐のシャイン」

 まさかカイゾーの初本格デュエルが裏切り者としての立場で行われるとは・・・・・・以前からカイゾーの扱いには疑問を感じることが多かったのですが、とうとう本人が反旗を翻す展開になるとは思いもしませんでした。(しかもゲッタとウシロウの2人と意気投合しているのも意外)ネイルとの戦いで助けてもらったこともありましたが、散々な目に遭わされたことを考えると裏切るのも納得です。44話に引き続き「言葉のいらない信頼」がフィーチャーされていましたが、相手に信頼が伝わらないとこうなってしまうことを見せつけられた気分です。

 しかも使っているデッキが企業戦士デッキというのがまたシュールでした。「新入社員を踏み台にしてブラック社員に昇格」といったワードの数々にはかなりドキッとさせられました。あとはゴーハダブルシックスが目的を明かされると同時に全滅させられていてちょっとびっくり。当初は大会を揺るがす巨悪になるかと思っていましたが、この調子だと小物のまま退場しそうですね。

 

 

 上記にもあるようにMCUとは別にスパイダーマン・ユニバースが継続しているというのは嬉しい情報。しかし個人的にはここからどうやってスパイダーマンが出てくるのか、という疑問が湧いてきます。MCUスパイダーマンと合流するのかどうか、はたまた別のスパイダーマンを用意するのか、など色々考えてしまいます。

 以前公開された『モービウス』の予告のラストにヴァルチャーを演じたマイケル・キートン氏が映っていたことからもMCUと世界観を共有する可能性は高いかと思われますが、サノス関連で辻褄合わせが難しくなった世界観と合わせるのは大変そうだなぁ、とも考えてしまいます。そこら辺をどう上手く調理するのかも見ものですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:ごぜ。20世紀まで新潟を中心に活動していた女性の旅芸人たちのこと。全国を回りながら三味線を弾いたり唄と歌ったりして巡業していた盲人(視覚障がい者)の女性の名称で「盲御前(めくらごぜん)」とも呼ばれる。