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デュエル・マスターズ キング! 第9話「目指せ!白凰の時代っ!ゼーロジュニアのリベンジ作戦!」感想

カードの心を救い出せ

白凰様のキャラはいつ見ても安心するなぁ(闇堕ち状態他を除く)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 白い騎士現る

 今回のデュエマキング!はまさかの懐かしレジェンドキャラ客演回。元祖光文明使いである「白凰」が久しぶりにアニメ出演を果たしました。強力なカードを求めるジェンドル率いるガットルズと、その後を追うジョーとゼーロJr.らが向かった過去でいきなり登場を果たしましたが(20年前だからかベッカムヘアとかさかなクンの被り物とかが流行っているのが細かい)、多くの人が知る優しい性格そのままだったのが嬉しかったですね。ジュニアに対してガットルズの名前を出し挑発するものの、すぐに態度を改めるなど紳士的な対応も懐かしく感じられます。まぁメタレド的には「W(ホワイト)」だった時代が一番なじみ深いのですが。

 レジェンドキャラとしての格をそこそこ発揮してくれたのも喜ばしい点。これまた懐かしい「角古れく太」に絡むジェレミーをデュエマで一蹴する実力を見せてくれました。デュエマシーンはダイジェストだったのが残念でしたが、チラリと映ったカード群が【白騎士*1だったのでこれまたニヤリとなります。こういったところでファンサービスしてくれるのはとても嬉しいですね。

 そんな白凰ですが、2話のラストでハイドが手に入れた《聖霊アルカディア》のカードが彼のものだと判明した時は衝撃を受けました。ハイドは前回の時点でボルツを下しその実力を十分に示したのですが、まさか白凰にまで勝っていたというのは驚きです。レジェンドキャラがこうして現行のキャラに負けてしまう展開はファンとしても受け入れがたい内容なのですが、前述のハイドの実力描写もあって個人的にはそれほど問題なく見れました。それよりもガットルズの「間違ったカードの使い方」を正そうとする白凰の生真面目さもあって悪い印象は受けなかったですね。

 

 

  • カードを想う者、従える者

 もう1つ今回の見どころとしてあげたいのがジョーとジェンドルのカードに対するリスペクトの差。冒頭のボルツとの特訓にてジョーはガットルズの力を前にして「もっと強くなりたい」という前向きな欲求を見せた一方で、彼らのカードへの仕打ちに怒りを露にする熱い一面を見せました。ボルシャックの感情を読み取るなど切札家の人たちの標準装備になりつつある「クリーチャーの声を聞く」能力を突然発言したのでちょっとびっくりしましたね。その能力で白凰のアルカディアスが苦しんでいることを知り、アルカディアスを取り返そうとジェンドルにデュエマを挑む様子は中々にカッコよかったです。

 ここでポイントなのがジョーがカードを仲間のように扱っているのに対して、ジェンドルは「カードは力・手段である」とはっきり口にしたことですね。カードと共に戦おうとするジョーとカードを道具として扱うジェンドルの対比は、背景ストーリーにおけるレクスターズVSディスペクターの構図そのもの。“デュエマの歴史を尊び受け継ぐ者”と“歴史を否定し利用する者”の対決をアニメでもしっかりやってくれたのは好印象です。

 主人公側と敵側の思想の違いと対立が早い段階が見られたのもいいですね。ジェンドルたちはジョーとしても許せない敵なので、今後の展開でも戦うことが必然となってくるのは物語として簡潔で非常に視聴しやすいです。この先何度も戦うであろうジョーとその仲間たちVSガットルズの戦いが決定的になった回だったと言えます。

 

 

  • 新たな領域へと突っ走る紙の神

ガヨウ神(しん) <シューマッハ.Star(スター)> 火文明 (4)
スター進化クリーチャー:ジョーカーズ/アウトレイジMAX/レクスターズ
パワー6000
▪️スター進化:レクスターズまたは火のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、自分の手札を1枚捨て、その後、カードを2枚引く。こうして捨てた手札がジョーカーズなら、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
▪️このカードが離れた時、下にあったクリーチャーをアンタップする。

 ジョーカーズの1体《ガヨウ神》をジョーがパワーアップさせたスター進化クリーチャー。「エピソード3」にて登場したアウトレイジMAX《新世界 シューマッハ》の力と合体した姿であり、両者の要素がほどよく融合したバランスの取れたデザインとなっています。(ヒーロー的カッコよさとマスコット的可愛さが同居している感じです)後述の能力もそれぞれが持つ「手札交換」能力を上手いことアレンジされており、全体的にクオリティの高いスター進化だと思いましたね。

 さてその能力は前述の通り登場時に発揮される手札交換能力。コスト4という軽さ故、序盤から手札をそこそこ補充出来るというのはそれだけで強力と言えます。2ターン目に《一撃奪取 トップギア》を出しておけば最速3ターンで出していけますね。(同じように《ヤッタレマン》でもコスト軽減は出来ますが、文明と種族の関係上このカードの進化元には出来ないため進化元は他に用意しておく必要があります)早い段階でパワー6000のW・ブレイカーを出せるスペックはビートダウンに持ってこいです。

 さらにこの手札交換能力には続きがあり、この能力でジョーカーズを捨てた場合、パワー6000以下の相手クリーチャーを破壊する火力除去が発動するというおまけ付き。6000以下というそこそこの高さが魅力的で、今現在環境で活躍中の《とこしえの超人》も余裕で退かせられます。大抵のシステムクリーチャーやメタクリーチャー、それに中型ブロッカーを除去しつつ攻撃することを可能にしてくれる点はこのカードのビートダウン性能をより高めています。捨てるジョーカーズにクリーチャーなどの指定はないので、《ジョジョジョジョーカーズ》のような呪文を捨ててもOK、というのが地味に嬉しいですね。

 他には場を離れた際、進化元をアンタップする能力を持っています。こちらはスター進化の耐性と上手く噛み合っており、S・トリガーなどで除去されても残った進化元でさらなる追撃が可能です。殴り返しにも強い他、相手からすれば下手に除去すれば打点を余計に増やしてしまうことになるので、破壊を躊躇わせる心理的効果もありそうですね。

 以上の要素からビートダウン系統のデッキでは間違いなく活躍出来る見事なカードと言えます。除去能力を使うにはジョーカーズとの組み合わせが必要ですが、除去がなくとも十分に強いのであえて非ジョーカーズのデッキで使うというのもアリかもしれません。コストも軽く使いやすいので、様々なデッキで活躍させてあげたいですね。

 

 

 というわけで今回は白凰客演、そしてジョーとジェンドルの対立が描かれた回でした。白凰もキャラがそのままだったということもあって古参ファンとしても嬉しい回だったと思います。個人的には白凰がどんな人なのかわくわくするジョー15周年回で一度会ってるだろとの絡みをもっと見てみたかったですね。

 あとサブタイトルにゼーロJr.の名前が入っているのに対して、肝心の本編ではマスオ部長をボコる以外目立った活躍がなかったのは正直残念でした。(サブタイ的にジュニアがデュエマするのものだと思っていましたよ)しかし今回ジョーとの実質2人だけでのタイムスリップとなったおかげかジョーとのやり取りが多かったのは良かったですね。前作と比べてもかなり絡みが多かったです。何よりジェンドルへのリベンジに燃えているジュニアがジョーに勝負を譲ったのが印象的でした。「譲るのは一度だけだ」と明確にジョーにデレてきたので思わずニヤニヤしてしまいます。ここから少しずつ仲良くなっていってほしいものですね。

 

 

 そして次回はジョーVSジェンドルのデュエマ後半戦。強敵ドルファディロム相手に如何にしてジョーが反撃するのか見ものです。(この劣勢をどう覆すのがいまいち想像がつかないです)モモキングの新たな姿もようやくお披露目される模様。さらに今回の白凰に続いてミミ、そして黒城といったレジェンドキャラも登場するようなのでワクワクしてきます。特にジュニアと黒城の闇使い同士の会話がすごい気になる!

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:劇中では《白騎士の精霊アスティノス》《白騎士の開眼者ウッズ》《白騎士の絶対防御マッコル》《白騎士の精霊アルドラ》が確認された。