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2022年冬アニメ簡易感想 その27

 

 

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 昨年の秋に放送されていたアニメで、今年の4月から2部が開始される『境界戦機第14話の冒頭の先行公開動画が先日投稿されました。主人公のアモウが退場する衝撃的なラストで第1部が締められた本作ですが、その後の物語でも様々な展開を見せていました。

 

 何と言っても北米軍がAI搭載型の無人機開発に成功して勢力を伸ばしていたことが大きなポイントでしたね。これは言うまでもなくブラッド大尉がゴーストのAIを回収したことに起因しているのでしょう。未だに詳細が判明しないゴースト関連についても気になるところです。(また一方で無人AIに対応出来る有人機の需要が上がっているのが面白いですね)

 そしてガシンが精神面で大きな変化を見せていたのも印象的でした。亡きアモウの意志を継ぎ、人々を助けるために邁進している姿を見ているとどこかウルウルきてしまいます。ぶっきらぼうなところは相変わらずですが、それをすぐに訂正するくらいには成長しているのがまた微笑ましいですね。激動の中で戦い続けるガシンたちの物語が俄然楽しみになってきました。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

その着せ替え人形(ビスク・ドール)は恋をする

第10話「誰にでも色々あるんです」

 健康的な下乳を見ると健康になれる・・・・・・なるほど!そんないつにも増してお色気要素満載でお送りしてきた回でした(いやぁ心寿ちゃんのチャックでボーンは強敵でしたね)が、例によってまりんと五条のバカップルぶりが目に焼き付きました。五条が如何なる服に着替えてもトキめいてしまうまりんに驚きつつ、互いに相手を意識し始めていることが手に取るようにわかってニヤニヤしてしまいます。コス仲間から本格的に一歩を踏み出しつつある2人の関係に目が離せません。

 また主役2人に限らず、前半のジュジュと心寿の姉妹のやり取りも印象的。彼女たちにとって互いに互いを強く憧れている一方で、相手を気遣ってその気持ちを表に出せずにいる2人の関係性には当初やきもきさせられました。しかし五条たちとの交流を経てようやく互いの胸の内を言い合えるようになったことにホッとしましたね。コスプレを通じて姉妹仲をギクシャクさせずに解決させた展開に心が暖まります。

 

 

怪人開発部の黒井津さん

第9話「深淵に集ういにしえの亡者たちの、錆びつき朽ち果てた栄光の影は、時の彼方の誇りによって闇の中で微かに灯る」

 みんな大好き水着回だぜヒャッホーイ!!というわけで怪人たちの性能テストを建前に行われた海水浴でしたが、意外にもカノンが目立っていたのが特徴的でした。ウルフくん共々気になる相手にいいところを見せたい男子的な一面を見せつつ、調子に乗って溺れてしまった自分を助けるみんなに感謝する流れはちょっとした青春劇っぽくてほっこりさせられます。また例によって首領が超絶パワーを発揮したことにも仰天しましたね。(その後怒られるオチまで安心感があります)

 そして後半のエピソードではまさかの懐かしのヒーローネタ満載で唖然となりました。かつて活躍したヒーローや悪役たちが集う居酒屋にて、どこかで見たことがあるような人たちが集結している絵面には圧倒されます。(大葉健二さん*1っぽい人がアンパン食べているショットとか)そしてそれら全て古き良き魔法少女に変身する女将さんのインパクで吹き飛ばされたのも面白かったですね。古い作品を知っている人ほどニヤリと出来るようなファンサービス回でした。

 

 

錆喰いビスコ

第10話「復活のテツジン

 巨大な「テツジン」との激闘が描かれた今回。口から破壊光線を出して周囲を破壊しながらゆっくりと進んでいく様子はさながら巨神兵のようでした。本作の世界の兵器が全く通用せず、進行先を薙ぎ払うなど戦闘力も圧倒的で絶望感が非常に大きかったです。また前回死んだはずの黒革の意志みたいなものが乗り移っている描写もあり、どこかホラーチックに見えましたね。

 それでいて悲壮感があまりなかったのは見事。ミロをはじめとして主要キャラのほとんどが諦めずにテツジンに立ち向かっていくので、むしろ見ていてテンションが上がりました。特にミロはまさかのビスコエミュを披露してテツジン相手に大立ち回りを見せてくれたりと非常にカッコよかったですね。(空中で矢を構えるシーンなど、かつてのビスコを意識した構図が多く見られたのも素敵)亡き者の怨念を宿した巨人相手に、亡き親友の想いを背負って戦うミロたちを応援したくなります。

 

 

異世界(ファンタジー)美少女受肉おじさんと

第10話「ファ美肉おじさんと反乱」

 徹頭徹尾ギャグな反乱が繰り広げられている中、橘と神宮寺の仲が大きく引き裂かれそうな展開に突入したことにちょっと動揺してしまいました。明らかに前回登場した魔王軍の幹部が変装したであろうメイド長によって、橘の神宮寺への嫉妬が引き出されるシーンに心がざわつきます。何も出来ない自分が恨めしくなると同時に、何でも出来る神宮寺を羨ましく思う橘の心情があまりにも理解出来るので、正直見ていて胸が締め付けられました。(そんな自分を「嫌な奴」と卑下する辺り橘の人の良さが垣間見えますが)神宮寺の方も全く動かないのでハラハラする気持ちが止まりません。

 そんな中、今回の癒しとなってくれたシュバルツの活躍が意外でしたね。ルシウスさんとの師弟関係や民衆たちへの服破りなど、コミカルな役回りとして非常に安定していました。調子に乗るなど相変わらずでしたが、一方で困っている人を放っておけない善良さもあってかなり好感が持てます。

 何より今の橘と神宮寺の状況に対して的確なツッコミを入れてくれたのが素晴らしかったです。上述の2人の関係など、以前から視聴者的に思っていたことを見事に言葉にしてくれたので正直スカッとしましたね。これからも客観的に彼らに物申せるポジションでいてほしいところです。

 

 

 境界戦機といえば先日、劇中の主役機であるケンブのプラモを買って試しに組んでみたのですが、予想以上によく動くプラモとなっていて驚きました。両腕・両足共に互いに干渉しないようになっているので、非常にポーズを取らせやすいです。工業用の機械のようなデザインとしてよく計算されているのだとわかり、ちょっと感動しましたね。「今の時代におけるリアルロボット系デザインの最先端」のようなものをここにきてプラモで感じ取れました。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:日本の俳優。特撮作品での出演が有名で、『宇宙刑事ギャバン』では主演を務めているほか、『バトルフィーバーJ』や『電磁戦隊デンジマン』でも主要メンバーとして出演している。(ちなみに本名の「高橋健二」名義でも様々な作品に出演している)