新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2022年春アニメ簡易感想 その33

 

 

www.youtube.com

 

dm.takaratomy.co.jp

 

 デュエル・マスターズの大規模公式大会の1つである「全国大会・日本一決定戦」が先日開催されました。今回の大会は延期に延期を重ねていた2019年度の大会で、出場者の皆様はもちろんのこと、多くの人が再開を待っていたと思います。実際久々の大会ということもあってネット上でも凄まじい盛り上がりを見せていましたね。

 かくいう僕は生放送されていたものの当日リアルの都合もあってリアルタイムで見ることが出来ませんでしたが、その後アーカイブ動画をちょくちょく見て大会の様子を確認しました。様々なデッキとそれを扱うDMPが覇を競い合う様子を見て、画面越しから熱気を感じ取りましたね。(個人的には準決勝のNJさんと◆ドラ焼きさんの対戦が1番見入りました。極限まで洗練されたかのような戦いの中、シールドから出た《ナウ・オア・ネバー》でNJさんが逆転する展開はデュエマの逆転あるゲーム性がよく出ていたと思います)

 そんな激戦を制し、見事優勝を収めたのがセキボンさん。上述のNJさんを破り勝利してみせました。2戦目の変なプレミには唖然としたものの、彼が使用したデッキ【JO退化】の圧倒的なスピードで勝利してみせた最終戦には大興奮しましたね。《神帝英雄 ゴッド・モモキング》のコストの高さが功を奏したのも興味深いポイントです。

 何はともあれ、久々の世界一決定戦も実に素晴らしかったです。多くの出場者が真剣かつ全力でデュエマに打ち込んできたからこそ、ここまで盛り上がったことは明白です。こうして楽しませてくれたことのお礼やセキボンさんの優勝のお祝いの言葉を、この場で改めて言いたいと思います。

 セキボンさん、優勝おめでとうございます!!

 そして出場者&大会運営の皆様、素晴らしい大会をありがとうございました!!

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

ブラック★★ロックシューター DAWN FALL

第11話「The Moon Is a Harsh Mistress」

 アルテミスの計画を打ち砕くための最後の戦い、その前夜から始まった前半。何度も死地を潜り抜けてきたエンプレスとその仲間たちの交流シーンに早速心癒されました。当初は殺しにかかってきたデッドマスターやストレングスはもちろん、威圧的だった大佐とも打ち解けている様子にほっこりさせられます。何よりモニカが劇中で言ってくれた「あなたたちとの日々は楽しかった」という言葉が素敵でしたね。辛いこともたくさんあったものの、長い旅路を経て「楽しい思い出」に出来たことが何より素晴らしいと感じます。彼女らのこれまでの戦いを見てきて良かったと思える名シーンでした。(それ故モニカが決戦前に離脱してしまうのは少々悲しい……)

 しかしそんな癒されるシーンも後半、ルナティックによって全て破壊されました。ルナティックの正体が月にいるアルテミスのアバターであることはあまり驚かなかったものの(以前からルナティックについて色々と仄めかした描写がありましたからね)、彼女の目的が「宇宙に進出出来る人類を造り上げるために「人類絶滅」のサンプルを集める」ことにあると明かされるシーンには開いた口が塞がりませんでした。数十億年という途方もない時間を使って人類繁栄と絶滅を繰り返させようとする、神にでもなったかのような思考に愕然とするばかりです。まさにルナティックの名前の如く、知識欲という名の狂気に呑まれた人工知能の恐ろしさを味わった気分です。

 

 

境界戦機

第23話「開戦」

 いよいよ始まる北米軍との戦いを前に、それぞれの準備と決意が描かれた今回。各陣営の協力体制を整えていく新日本協力機構軍と、自陣営の不穏分子を片付けながら着々と力をつけていくブラッド側の対比が特徴的でした。中でも前回馬﨑さんを失った者たちの姿が印象深かったですね。気丈に振る舞うゴウケン隊長や彼が好きだった金木犀の花を添えるダリアなど、戦場の端で共に戦った仲間を想う描写が度々心に響きました。

 肝心のアモウたちも馬﨑さんの死に悲しみながらも、彼の犠牲を無駄にしないために戦い抜こう決意する姿勢を見せてくれたのが素敵なポイント。落ち込みながらもすぐに立ち上がれるのが彼らの長所ですね。また神社(調べたところ京都の若宮八幡宮)で運気を上げようとするシーンは、年相応にはしゃいでいる姿を見せてきてほっこりしました。これがまだまだ必死に戦う少年少女たちの、決戦前の最後の息抜きになってしまうのか……そうならないことを祈るばかりです。

 

 

ヒーラー・ガール

第11話「サメと合宿、一緒に登っていこう!」

 C級ヒーラー認定試験が迫る中、今回はかなたちのスランプが描かれました。どんなに歌っても上手くいかない様子は。ここまで彼女たちが順調にいっていただけに沼に嵌ってしまい中々抜け出せないような息苦しさを感じましたね。しかしスランプに陥るシーンが何故かサメに食べられるという謎のイメージ映像で表現されていたおかげで、コミカルな面は決して損なわれていなかったと思います。

 そんなスランプを脱するために行われた合宿では、何とかなたちが喧嘩に発展してこれまたびっくり。こちらもずっと仲良くしていただけに衝撃度が高かったです。また喧嘩の原因、もっと言えばスランプの原因が当人たちの自信の無さにあったのは興味深かったですね。かなと響、怜美それぞれが互いに相手の実力や強さを知っているからこそ、コンプレックスを抱いているという複雑な心境が垣間見えました。(思えば今までのエピソードでその仲間たちの長所に魅せられるなど、伏線はきちんとあったんですね)

 しかしそんな問題で仲がこじれてしまうのかと心配していたら、喧嘩という名の褒めちぎり合戦が勃発して思わず笑ってしまいました。3人とも大好きな相手に「自信を持ってほしい」という想いを込めて声を荒げていく様子にはニヤニヤが止まらなかったです。そして友達の言葉で自分の長所に気付いていきながら調子を取り戻していく展開が実に素晴らしかったですね。何度も描かれてきたかなたちの友情の集大成とも言える内容だったと思います。

 

 

パリピ孔明

第11話「草船借箭

 10万いいね企画もいよいよ大詰め。今回は英子陣営とAZALEAの正面対決が展開されました。孔明が例によってダーティな手を使ってくるだろうと身構えていたら、AZALEAのゲリラライブに合わせて同じくゲリラライブでいいねを稼ぐ手段を取ってきて唖然となりましたね。相手の資金力で知名度を逆に自分の宣伝に利用してしまう辺りが流石です。一方で敵を内部分裂させる策を敢えて止めて、別の手段を講じる姿にも驚かされました。英子と七海の関係を考慮して、彼女たちに委ねるような手を取ったことは嬉しく思います。孔明もまた英子の姿を見て、少しだけ変わってきているのでしょう。

 そして今回の戦いではカベの活躍が鮮烈でしたね。七海たちの抱えている問題をラップで的確に刺してくる手腕には舌を巻くばかりです。何よりブーイングをかます聴衆を前にしても全く動じない、自分の意志をはっきりと伝えられるようになった彼の様子には、前回と同じく感動させられました。

 あとは七海たちAZALEAの描写が印象的。本心では望んでいなくても投げ出すことの出来ない、今の仕事に苦悩する姿は見ていてこちらの胸が締め付けられます。特に今回は唐澤の配慮やAZALEAを応援する純粋なファンのシーンもあって、嫌だから辞めるでは済まない複雑な問題が描かれていたのが余計辛かったですね。(唐澤プロデューサーは敢えて憎まれ役をやったり、彼女たちのアーティストとしての精神を尊重する面を見せるなど個人的には嫌いになれないですね)この問題を孔明の策、そして英子の歌でどう解決していくのか、次回が気になるばかりです。

 

 

古見さんは、コミュ症です。(2期)

第23話「伝線です。」「鬼に金棒です。」「甘いです。」「ケンカです。」

 前回のバレンタインからはや1日、古見さんが多少恥じらう様子はあれどその後はいつも通りの日常が送られていました。(山井の暴走はいつも通りということで)今回は個性の強いクラスメイトにスポットを当てた懐かしいテイストが展開されましたが、これまでのような新キャラとはまた趣きが異なっていたのが面白かったですね。何といっても「鬼ヶ島朱子(おにがしま・あかこ)」と「左藤甘美(さとう・あまみ)」という、以前から出ていたものの名前が判明していなかったキャラが紹介されたときは驚きました。

 これまたそれぞれ濃いキャラクターで、成瀬の時にも抱いたこんなアクの強い子がまだ残っていたなんて……!みたいは衝撃を再び味わいましたね。中でも佐藤のエピソードは個人的に印象的でした。人の頼みを聞くことが生きがいと化している彼女が、誰かに頼むことでその喜びを共有していくことを知っていく流れにはほっこりさせられます。

 あとは終盤の古見さんと只野のギスギス展開にはギョッとしました。詰め将棋でここまで意見が食い違うのも驚きですが、2人がいつの間にか言いたいことを言い合えるようになったことが1番の驚きでしたね。劇中のなじみが言っていたように、まさに「喧嘩するほど仲が良い」にまで来ていると思います。

 

 

 さて世界一大会の動画は上述の通り熱い戦いが繰り広げられたのですが、その一方で様々な新情報が発表された場でもありました。中でも人気イラストレーターを起用した「神アートシリーズ」第2弾の情報は話題になりましたね。美少女化した謎のクリーチャーの正体が《流星のガイアッシュ・カイザー》だと明かされてからのネット上の盛り上がりは凄まじかったです。

 しかし個人的にはそれ以上に衝撃的だったのが松本しげのぶ大先生の参戦。デュエマの原作者がこの神アートを手掛けると聞いたときは度肝を抜かれました。公開された《生命と大地と轟破の決断》のイラストも素晴らしく、《大勇者「ふたつ牙」》をセンターに新旧両世代の自然文明のクリーチャーが揃った構図には思わず感動させられます。その後発売されたばかりのコロコロコミック7月号に載っていた残りのイラストは小さくて見辛かったのですが、各パーフェクト呪文に各文明の代表的クリーチャーが描かれているのが確認出来ました。大先生のデザインセンスがこれでもかと発揮されており、手元に置いておきたい魅力を感じさせてくれます。もし予約が開始されたなら、是非手に入れておきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。