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2022年夏アニメ簡易感想 その2

 

 7月になってから1週間以上が過ぎ、2022年夏アニメも大体が出揃ってきました。まだ放送されていない作品もいくつかあるものの、多くの人にとってどれを見るかの検討がついてきたかと思います。

 かくいう僕も様々なアニメを見てどの作品を視聴継続するか、そしてどの作品の感想を書くかをある程度決めることが出来ました。今回はそうして選んだ残りの作品の感想を書いていきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第1話「Red, White, Black, Yellow 「出立」」

 海外発のCGアニメの日本版がついに始動。原作版のCGアニメの頃から追っていた身としても待望の作品ということで早速視聴しましたが、今回は4人の主人公によるプロローグをストレートに展開した1話に感動を覚えました。ルビー・ローズ」「ワイス・シュニー」「ブレイク・ベランドンナ」「ヤン・シャオロン」がハンター養成校のビーコン・アカデミーに入学するまでの経緯がわかりやすくなっており、導入としてはまずまずだった思います。(用語解説などがあまりないのはまぁご愛敬)

 特にワイス関連のエピソードが濃く描写されていたのが印象的です。シュニー家におけるワイスの立場や顔の傷が生まれた経緯、そして彼女自身の心情がじっくりと表現されていました。原作では口うるさい面が先に出ていたワイスでしたが、こちらでは彼女の背負うものがあらかじめ伝わってくるのが面白いですね。

 戦闘シーンに関してはCGのハイスピードバトルには及ばないものの、手描きの領域での美麗な動きを追求しているような作画になっていました。手描きだからこその表現を目指しているように見えるので好感が持てますね。個人的にはルビーの武器「クレセント・ローズ(大鎌)」の変形シーンが詳細に描かれていたのがここすきポイントです。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

第1話「WONDERFUL WORLD」

 『ストライクウィッチーズ』擁するワールドウィッチーズシリーズの新作アニメ。本作はこれまでのシリーズと大きく異なり、戦闘ではなく「歌と音楽」を重視したアイドルアニメのテイストになっているのが特徴的です。何と言っても様々な理由で戦場にいられなくなったウィッチを描きつつ、彼女たちが「戦力以外での居場所」を獲得していく流れが1話の時点で確立されていたのが興味深いです。戦時下において戦いだけが全てなのか?それ以外にも人々を救える方法はないのか?という疑問の答えを歌に見出す「グレーシー(グレイス・メイトランド・スチュワード)」の描写が特に印象に残ります。

 主人公である「ジニー(ヴァージニア・ロバートソン)」については見た目以上の不思議ちゃんといった印象。ウィッチのことすら知らない“おのぼりさん”としての印象、そして様々な問題をものともしない前向きさが面白いですね。ナイトウィッチの「音を集める」特性を歌に活かせる伏線も敷いているのがまた素晴らしいです。

 また本作はアニメシリーズでは珍しく使い魔がガッツリ登場していることに驚かされました。ジニーの目的は自分の使い魔「モフィ」を元の場所に戻すこととのことですが、このモフィの正体が物語に大きく関わってきそうな点にワクワクしますね。

 

 

ユーレイデコ

第1話「トムソーヤでの冒険」

 今季のオリジナルアニメの1作の中でも異質な雰囲気を放っていた作品VRとARが合わさったような電脳空間で繰り広げられる物語に早くも魅了されました。中でも「らぶ」と呼ばれる評価係数が特徴的で、現実における「いいね」が通貨替わりとして使われることに衝撃を受けました。周囲との共有、そして他人からの評価が全ての世界観は現実のSNS社会を明るくも痛烈に皮肉っているように思えてなりません。一見平和な世界観ということも相まって、その裏に隠されているものについて勘ぐってしまいますね。

 主人公の「ベリィ」も終始らぶを集めるために行動しており、良くも悪くも好奇心旺盛なキャラクターとして一貫しています。ただ一方で明らかに危険な状況に陥っても「らぶい」の一言で楽しむ姿勢には危機感を覚えますね……(危険を省みない辺りは元ネタであろう『トムソーヤの冒険』を彷彿とさせます)そんな彼女が出会った「ハック」と繰り広げられる独特の擬音表現も興味深いです。ハックは何者なのか、怪人ゼロとは何かなどまだまだ謎が多い分、それが明かされるのが楽しみになってきました。

 

 

異世界おじさん

第1話「異世界グランバハマルに17年いたがようやく帰ってきた、ぞ

 異世界から現実に帰ってきたおじさんの面白おかしい珍道中を描いた作品……と思って見たところ、思った以上に辛い目に遭いまくるおじさんに涙。何をやってもオークに間違われて襲われたという境遇を見せられたおかげで、1話の時点で何回も同情の念を寄せてしまいました。同時に異世界作品における成功体験がそう上手くいくはずがない、と皮肉っているかのような内容に変な笑いが込み上げてきます。

 そんな感じで異世界での生活はおじさんがひたすら可哀想だったのですが、一方でツンデレエルフとの件だけはあまりの朴念仁ぶりにはイラっときましたね。エルフの方にも非があるとはいえ、フラグを即壊すおじさんに対して甥の「たかふみ」とほぼ同じ反応をしてしまいました。

 他には17年ぶりに目覚めたということで、ジェネレーションギャップに驚くおじさんなどが面白かったです。ボタンがたくさんある方がいいという理由でガラケーを購入するなど、どこか理解出来る点が多々見られるのが微笑ましい限り。しかしSEGAのゲームに関する話は終始ドン引きする内容ばかりでした。というかSEGAへの偏愛ぶりが凄まじすぎて異世界おじさんというよりも「SEGA大好きおじさん」としての印象の方が強くなっている気がしなくもない……

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第1話「元カップルは呼びたくない「そういうところが......!」」

 今季のラノベ原作アニメ。まるで地獄のような状況を表したタイトルに戦々恐々しつつ、いざ見てみたらポンコツたちの恋愛頭脳戦」とも言うべき戦いが繰り広げられていたことに内心ズッコケてしまいました。

 「水斗(みずと)」と「結女(ゆめ)」、この元カップルが互いにいがみ合う中で意識してしまう展開は予想していたものの、露骨にアピールしてくる様子には何度も呆れかえってしまいました。特に結女は事あるごとに水斗のマウントを取ろうとしてくる辺りが実に面倒くさいです。水斗も水斗で関係ないとばかりの態度を取ってくるくせに結女への対抗心がメラメラなのが何とも言えません。

 そんなバカップルを見て何度もお前らもう少し普通に話せないのか?と思ったものですが、一方で2人が未だに相手への“好き”を捨てきれていない点は面白いと感じます。まずはこの2人が如何にして別れたのか知りたいところです。

 

 

 さて今季のアニメを見てある程度楽しんでいたのですが、個人的に難敵だった作品があります。それがかの『東京ミュウミュウ』のリメイク作品東京ミュウミュウ にゅ〜♡。というのも幼いころに見たミュウミュウをまた見られるとして早速本作を視聴したところ、面白いと感じると同時にとてつもない気恥ずかしさが襲い掛かってきたんですよね。

 恋愛一直線の主人公など、平成初期の少女漫画のテイスト、そして『セーラームーン』から続く戦う美少女戦士のスタイルが再現されている点には感動させられました。しかしその一方で令和の時代にこのノリがそのまま行われていることにどこか羞恥心を覚えてしまった自分がいます。おかげで視聴中は何度か悶えてしまいましたよえぇ……

 そのせいもあって、今季書く予定だったミュウミュウの感想を書き上げることが出来ませんでした。これではブログに載せられないと判断し、ミュウミュウの感想の中止をここに伝えておきたいと思います。自分の至らなさ故にこうなってしまい、大変歯痒く感じます。もしかしたらミュウミュウの感想を探している人にも、大変申し訳ないと思います。アニメの方は引き続き視聴し続けていくなので、いつか感想をまとめて書いてリベンジしたいとも考えています。ご了承ください。

 

 

 ではまた、次の機会に。