共に生きる者として
怪獣をペットにする時はちゃんとした知識と身近な人に相談する勇気を身に着けよう！カイザキ先生との約束だぞ！
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- 異なっていても、わかり合える心
今回のデッカーはイチカをメインとしたエピソード。地球でひっそりと暮らしていたピット星人の「ユウコ」とそのペットであるエレキングの「エリー」を助けようとする彼女の奔走が見られました。宇宙人ではあるものの同じスフィアの被害者として、そしてペットを想う飼い主として心を通わせあう2人の様子も大きな見どころでしたね。
最初はイチカも宇宙人として侵略しに来たのかとユウコを警戒していたものの、彼女の境遇を聞いてからは親身になってくれる「理解」の物語が今回の大きなポイントでした。前回モンスアーガーのような怪獣兵器を売る宇宙人の存在を知った今、イチカが宇宙人というだけで恐れるのも当然かと思います。しかしそこからユウコが自分と同じ「家族を想う者」であると知り、彼女とわかり合うことが出来る様子がスムーズに描かれていたのは見事の一言。（イチカ自身も犬を飼っていた共通点を持っているからこそ、ユウコの心が理解出来た……といった風に理解の理由付けがわかりやすかったのも良き）
またGUTS-SELECTの面々も思いのほか協力的だったことに驚きつつも感動しました。中でもムラホシ隊長はイチカの勝手な行動を咎めつつも、彼女の心意気を尊重して力を貸してくれたのでただでさえ高い印象がさらに爆上がりしてしまいます。その後のカイザキ副隊長の指導もしっかりしていて、最後までユウコとエリーのために頑張ってくれたのが素敵でしたね。怪獣を売りさばく宇宙人もいれば孤独の中必死にペットと共に生きる宇宙人もいる……そんな宇宙人と地球人の距離が縮まってきていることを教えてくれるような、ほっこりする回だったと思います。
- 飛び出す叡智で可能性を拓く、ニューファンタスティックヒーロー
ULTRA DIMENSION!
「飛び出せ……ミラクル！！」
「デッカーッッ！！」
ULTRAMAN DECKER!!
MIRACLE TYPE!!
カナタが3枚目のウルトラディメンションカードを装填することで変身したデッカーの派生形態「ミラクルタイプ」。こちらも定番であるトリッキーなタイプの形態です。見た目は同じタイプ名であるダイナ・ミラクルタイプと似ている部分・異なる部分が他の形態の中でも特に顕著で、デッカー特有の非対称な体のデザインが大きく表れているのが特徴的です。装甲が最も少なく身軽そうな姿、そして大きく穿たれたような角の形状などからも、他のタイプとの違いが感じられます。
今回は戦闘らしい戦闘はしておらず、出番も登場してから約1分弱と非常に短かったのですが、その分画面越しに与えたインパクトは絶大。エレキングの電撃をバリアで受け止めつつ、胸のプロテクターから雷雲を作り出し、不思議な力でエレキングを幼体に戻すといった驚きの技を連続で披露してくれました。他にもテレポーテーションをこなして登場しましたし、今回は使用しなかった「レアリュートウェーブ」や分身能力なども備えているなど多彩な芸当が可能となっています。まさに“奇跡”の名に相応しい技の数々が、この先も怪獣を助けたりはたまたスフィア相手に戦う際に役立つのは間違いなさそうです。
- 愛らしい食いしん坊
今回登場した「宇宙怪獣 エレキング」のエリーは侵略兵器としてではなく、ユウコのペットとして飼われている特殊なエレキング。それ故か全体的に可愛らしい仕草が目立ちました。『メビウス』に登場したリムエレキングそっくりな幼体の時点でマスコットのような可愛らしさに溢れていましたし、その後のいつもの姿に成長した後もどこか愛嬌がありました。中でも等身大サイズのエリーは『ウルトラゾーン』だったり『ウルトラ怪獣散歩』だったりを彷彿とさせるシュールさもあって見ていて顔が綻んでしまいます。（ユウコの動きを真似する様子が可愛くて可愛くて……画面越しに悶えそうになりましたよえぇ）
しかしながら過剰な電気で暴走してからは、一転して意外な強さを見せつけてきました。デッカーも宥めるつもりで本気ではなかったものの電撃や尻尾攻撃で苦しめられていた辺り、腐ってもエレキングなのだと再確認させられます。デッカーが召喚したミクラスも瞬殺してしまったのですが……まぁそこは『セブン』からの伝統みたいなものですしいいでしょう。*1
それでもユウコの時と同じようにデッカーの動きを真似る癖は健在で、本来のエリーは決して失われていないことがわかります。あくまで電気の食べ過ぎで苦しんでいたエリーも救われ、小さな姿のままでもう1度育てられるというオチにはホッとしました。ユウコとエリーの2人は今回の大きな癒しだったので、今後も何らかの形で再登場してほしいですね。
そんな感じでまた楽しませてもらったところ、次回は何と特別総集編になる模様。これは結構ショックが大きいです。デッカーの基本3タイプが集結してこれからという時に、本編が一旦お休みというのは正直辛いですね。
しかし総集編の予告にマルゥルの姿が見えた瞬間、思わず内心飛び跳ねてしまいました。『ウルクロD』の終了からこんなにも早く再登場するとは思ってなかったのでびっくりです。しかも去年のショートドラマで共に行動していた技術部特務3課のホッタさんまで登場するということでもう驚きと喜びでテンションが上がりそうです。まずは再びマルゥルに会えることを楽しみにしていたいと思います。（ちなみに次回の感想の方は個別ではなくなる可能性が高いのでご了承ください）
ではまた、次の機会に。
