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2022年秋アニメ&特撮簡易感想 その17

 

 

 

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ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』

2023年2月23日公開!!

 

 というわけで毎回恒例であるウルトラマンの劇場版が今回もやってきました。現在放送中である『ウルトラマンデッカー』テレビシリーズ本編の後を描く物語として、かつ完結編というのも恒例ですが、だからこそのワクワク感に満ちていると言えますね。

 ただ例年の映画とは異なり、本作は前作など過去作のウルトラマンたちの客演が無さそうな点が特徴的。これはデッカー本編で既にトリガーとの共演を果たしていることもあるのでしょう。他のウルトラマンとの共演が見られないのは少々残念ですが、デッカーの物語を単体で終わらせようとする気概が感じられるので好意的に捉えたいところです。

 それはともかく映画の内容に関しては本作の敵キャラである「プロフェッサー・ギベルス」と謎の女性「ディナス」、そして予告映像で姿を見せた謎のウルトラマンが気になりました。特にウルトラマンの方はデッカーの新形態なのか、はたまた全く別のウルトラマンなのかと色々考えてしまいますね。本編を楽しみつつ、映画の公開も楽しみにしていたいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第133話「プロジェクト・ミュウ」

 サトシの戦いが終わり、ずっと気になっていたゴウの物語の続きがついに再開!今回は、自然の脅威との戦いが目白押しの内容でした。本格始動したプロジェクト・ミュウのチェイサーとして「さいはてのことう」で探索に乗り出す中、モンスターボールが使えなくなる事態に陥る展開が衝撃的。機械類もポケモンの力も頼れない中、如何にして大自然を攻略していくかの問題が描かれていたので終始ハラハラさせられましたね。そのうえグラードンカイオーガが出てくるという事態もまたとんでもなかったです。

 そんな状況下でも己の肉体と観察能力で後輩を引っ張っていく先輩チェイサーの何と頼もしいこと。ゴウとトキオ(さらっとビリジオンをゲットしていることが地味に驚き)は明るいアサヒと、シゲルはクールなツルギといった感じにそれぞれ相性のいい組み合わせに分かれていたのもあり、緊迫感はありつつも安心して見ることが出来ました。

 また肝心の「ミュウと出会えたらどうするのか?」という問題に触れていたのも興味深いところ。ゲットするのかどうかの話題は微笑ましかった一方で「ミュウは天使か悪魔か」といった目撃例があったのも面白いですね。ミュウが残酷な行為もしてくるかもしれない話をゴウは必死で否定していましたが、個人的にはまだまだ若いなぁ……などと思ってしまいます。ゴウには悪いけど、ミュウって普通に性格悪いと思うよ……

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第20話「F・F -目撃者」

 3週続けて冷徹さと色ボケっぷりを同時に見せてくる男、その名はナルシソ・アナスイヨーヨマッの見えない攻撃を受けた徐倫の訴えに対し、恋のアピールだと勘違いするシーンには爆笑してしまいましたよえぇ。普段と変わらない表情で脳内ピンク色発言をしてくるので本当に面白いです。かと思いきやヨーヨーマッとの対決では一転して残酷な戦法を取ってくるギャップがたまりません。どこか下品なイメージがあったヨーヨーマッも、カエルの思考に改造されてからは愛嬌が感じられましたね。(この展開からし今回のテーマは「ギャップ」なのでしょうか?

 一方ヨーヨーマッの本体である「DアンG」を巡ってFFとプッチ神父が対面することに。神父はその前にグッチョをレコードにする狂気(ハーレルヤ♪のインパクが強い)を見せつけてきましたが、目的のために一気に切り替えるシーンが印象的でした。対するFFは失敗したものの、変装してからの暗殺を狙う一貫性が面白いところ。目的は決して忘れていない両者の対決がどうなるのか、その行方が気になるところです。ただジョジョで主人公より先にボスキャラと対峙する仲間キャラは決まって……

 

 

後宮の烏(からす)

第9話「水の聲(こえ)」

 とんでもないサイコホラーだった……かつて自ら命を絶った妃の侍女が彼女の幽鬼の声を聞いたという依頼から始まったものの、その侍女こそが幽鬼だったというオチにはビビりました。初登場と再登場で別人のようにやつれていた点や、話の視点変化など、ところどころで入る違和感への答えとしては非常に秀逸です。聞こえていた声も自分自身のものと判明するシーンもかつてないほどの恐怖を煽っていました。妃と侍女は共に釘宮理恵さんが演じていた、という仕込みが入っていたのもお見事です。そしておばさんも出来るくぎゅの演じ分けがすごい……

 また侍女と妃の過去についてもゾッとさせられます。身分違いの恋に焦がれていた彼女の想いを文字通り踏みにじる侍女に怒りを覚えるよりも、彼女の独善に満ちた視点で怖気が走るばかりです。妃は入水して命を絶ったという話ですが、侍女当人が覚えていないだけで実は……なんて恐ろしい想像をしてしまいますね。本作として珍しいタイプの悍ましい話でした。

 一方で寿雪が烏妃としての孤独を抱えながらも、多くの人との繋がりを楽しみつつある様子には癒されました。前回引き取った衣斯哈に読み書きを教えるシーンでの優しい表情は見ている側としても嬉しくなります。帝とも文通を交わすようになって充実してきているのが素敵でしたが、ただその平穏を引き裂くかもしれない不穏な布石が張られている点は見過ごせません。ひとまずは「烏妃を殺す」という使命を帯びている謎の青年「封宵月(ほう・しょうげつ)」の動向が気になるところです。

 

 

ぼっち・ざ・ろっく!

第8話「ぼっち・ざ・ろっく」

 サブタイや劇中でタイトル回収をする回は大体神回。というわけでライブ当日はまさかの台風直撃というトラブルに見舞われ、わずかに入ったお客さんの冷ややかな反応が見ているこちらの胸を抉ってきました。無名バンドへの反応なんてこんなもの、だとわかっていても辛いです。1曲目のどこか不安定な曲調から、結束バンドのみんなの不安と動揺が感じられる演出がまたエゲつないと思いました。内心何度も「渋谷に居る孔明助けてー!!」と叫んでしまいましたよ。

 そんな閉塞した状況を、ひとりの弾きが打開してからの展開は一転して爽快感に溢れていました。仲間たちは本気を出せばすごいことを知ってもらいたい!そんな一心で自分の演奏でみんなを引き付けるシーンのカタルシスは凄まじいです。顔は俯いたままでしたが、今まで日陰にいた少女がみんなをライブという日なたに連れていくかのような構図にスカッとさせられます。(2曲目を終えてから雨が止む演出もエモいです)

 その後の打ち上げでは虹夏とひとりの会話が印象深いですね。姉に救われた過去と、そんな姉のためにバンドを始めたことを明かす虹夏の健気さにはほろりとさせられます。何よりその話を聞いたひとりの夢が結束バンドに向いていくのが素敵で、誰かのための音楽が繋がっているような感覚を覚えました。「ぼっちでも誰かのためにすごいことが出来る」といったメッセージが伝わってきた気分です。

 

 

ブルーロック

第8話「成功(ゴール)の方程式」

 最後となるチームVとの試合が控える中、やはり気になる不安要素は久遠との関係。完全にチームZと決裂したものの、サッカーは11人で出る必要があるのでいなければならない扱いに困る存在となっているのが何とも難儀に感じました。ただ少しだけ挿入された久遠の過去、夢を叶えるために必死だった事実を知ってからは彼に少し同情を覚えましたね。卑怯な裏切りは許されないとはいえ、仲間に恵まれなかったがために誰も信じられなくなったタイプのエゴイストだとわかると何とも哀れに思えます。

 それはともかく、今回は絵心が「ゴールの再現性」というものを説明してくれたパートが印象的でした。1回ゴールしただけではまぐれ、大切なのは何度でもゴールを成功させるために必要な自分だけの方程式を編み出すことだという話も説得力があります。そして方程式を見出すため、潔が馬狼の元に尋ねる展開には驚きつつも興奮しましたね。1on1では貪欲に動きを分析する潔と何だかんだで付き合ってくれる馬狼にはスポーツモノらしい熱いものを感じましたね。

 しかしその方程式を容易くこなしてしまうチームVの「御影玲王(みかげ・れお)」と「凪誠士郎(なぎ・せいしろう)」には愕然とさせられました。潔たちの作戦を見ただけで再現してしまうラストは、劇中の言葉通り「化け物」という言葉が浮かんできましたね。凪は見た目通り面倒くさがりの天才として描かれているだけに、圧倒的な才能の壁を見せつけられたような感覚に陥ってしまいます。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第35話「ロンドンと嘘とカセットテープ」

 ロンドンの嘘にほろりときた今回。何かとその行動に謎の多かったロンドンですが、実はニャンデスターの最初の協力者だったという事実には驚愕させられましたね。マナブの脳が破壊されてそうこれまでの露悪的な振る舞いも、全てはニャンデスターと共に恐怖の大王を倒すための策だとわかってからは彼の優しい嘘に胸打たれました。

 また回想シーンで「みんなに好かれるけど誇れるものは何もない」という悩みを抱えていることが判明し、「空っぽな自分」を変えようと必死だったのがわかったのも印象深いです。何かとイラっとさせられることが多々ありましたが、今回の健気な姿を見てからは一気にロンドンのことが好きになりましたね。

 そんなロンドンと須海のおかげで箱の中身が判明したのですが、「ものすごく面白くない漫画の原稿」というオチには脱力させられましたね。ある程度予測していたものの、ニャンデスターやロンドンがその身をかけて暴いた秘密がこんなんだと思うと……これを悪意なく見せて大勢を凍らせているルーグの恐ろしさ、また宇宙さんは面白いのに何故その原稿は面白くないのか?といった疑問が湧き上がってもきますね。

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode2

 初っ端からティガダイナガイアの戦闘シーンが見られて歓喜ゼット・ガンマフューチャーのガンマイリュージョンで出して見せ場を作るというやり方には思わず膝を打ちました。TDGトリオは諸々の事情で登場しないだろうと思っていただけに、この不意打ちのサービスには感謝の念を抱くばかりです。

 一方本筋自体はどこか暗めな印象を受けました。まずセブンたちの特訓を受けるゼロのシーンは、「眠る野性・本能」を呼び覚ますために仲間との記憶や感情を一旦捨てろという話に唖然となりましたね。ウルティメイトフォースゼロやニュージェネレーションズの面々と出会ってきたゼロに対し、それはかなり酷な仕打ちだと思います。「そう簡単に捨てられるかよ!」というゼロの訴えにも頷くばかりです。

 そして最も衝撃的だったのが「グリージョダークネス」の登場。グリージョの可愛らしい姿とは裏腹に、残忍そうな雰囲気がわずか数秒のラストシーンで伝わってきました。でもこれが闇堕ちアサヒちゃんだと思うと……推せる!またグリージョが襲い掛かってきたギナと妹として心を通わせられそうだった最中、タルタロスたちの邪魔が入ってからのこの展開ですからフラストレーションが溜まりますね。兄を想う気持ちで通じ合えるかもしれない両者の関係がどうなるのかにも注目したいです。

 

 

 デッカーといえば本編の方も忘れてはいません。ケンゴとの再会などを経て、「アガムスを救う」という確固たる意志を持てたカナタに今後の活躍が期待出来ます。そんな感じでそろそろ物語も佳境に入ってくるだろうとワクワクしている中、公式からついに本作のラスボス怪獣が公開されました。

※念のためネタバレ注意!!

 

 

 

 

 

 

 

 その名も「マザースフィアザウルス」。どうやらスフィアの本体である「マザースフィア」が怪獣となった姿のようです。名前からし1話から登場している「スフィアザウルス」の強化版であることが伺えますね。

 巨大な前肢を持つスフィアザウルスとは異なる2足歩行のスタンダードなゴジラ体型、全身にスフィアの結晶のようなものが生えてるデザインが特徴的。しかし個人的には体の至るところに“力強さ”が感じられるのが素敵だと思いましたね。どっしりとした足に太い腕、それらをまとめる巨大なボディは見るものを圧倒します。この見た目だけで「強そう」なイメージを抱かせてくれる点は、ラスボスとして申し分ないでしょう。デッカーを大苦戦させること間違いなしのマザースフィアザウルスの登場が待ち遠しい限りです。

 

 

 ではまた、次の機会に。