新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第6話「試練!心の館」感想

勝利の喜びをみんなと一緒に

結局もう1人の自分と戦うシステムはどういうことなのかわからずじまいなんじゃが!?じゃが!?

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

  • その“心”を試す時

 2週間ぶりのデュエマWINは珍しくマイハマ学園の授業風景が描かれることに。特殊学習施設・心の館」なる場所で繰り広げられるデュエマの実践的な鍛錬がどんなものなのかと期待していた中、クイズ番組の体を張ったコーナーみたいな絵面に笑わせられることになりました。鉄球や電撃など、失敗したら襲い掛かってくる罰ゲームがかなりギャグっぽかったです。(電撃の威力とか人に向けて撃つものじゃない件)マズキとケンドラが真っ先に挑戦して失敗する様子にもちょっと気の毒に感じてしまいましたね。

 とはいえ鍛錬・課題自体はまともで面白かったのが多かったです。中でも「覚悟の試練」は4枚あるS・トリガーを引けなければ失敗、と見せかけてどんなカードであろうと臆さず引いてみせる“覚悟”を問う試練だったというオチには膝を打ちました。飄々とした態度を見せる「心の先生」の底知れなさも感じられましたし、さらなる挑戦に成功したウィンを「1つの覚悟が大きな流れを引き寄せた」と称賛する場面にはグッときます。

 そして最後の課題である「心の扉」でのデュエマは、もう1人の僕!自分自身との対戦だったので仰天しました。(どういう原理なのか全く明かされなかったのが今回1番の謎ですね……)とはいえ自分と向き合うことで、今の自分を超えるために必要なことを見つけていく過程をもたらしてくれたことには舌を巻きましたね。これが後述のウィンの成長に繋がっているのもあって面白かったです。ウィンにとって最初は型にはめるだけのつまらない授業をするだけかと思っていたマイハマ学園の授業が、彼に大きな“学び”を与えたことに唸らされる回でした。

 

 

  • 喜びを分かち合う時

 今回もう1つの見どころと言えるのがウィンとファルゴの成長。まずお手本役として呼ばれたファルゴがデュエマさいこークラブの面子を潰すため、課題を次々と突破していく様子が何とも印象的でした。というか動きがいちいちウザッたらしく、それでいて難なくこなしていくギャップが面白かったですね。態度もふざけているし尊大ながら、実力自体は本物であるファルゴの魅力を前回に続いて見せてくれていたと思います。相手を完膚なきまでに倒してファルスタシーなる快楽を得ようとする歪んだキャラも、ここまでネタに走っているとかえって清々しさを覚えますね。

 対するウィンも涼しい顔をして突破していく最中、最後の心の扉でのデュエマで「自分の気持ち」に気付く流れがまた素敵。良くも悪くも楽しむことを目的にデュエマをしていたウィンが、仲間の笑顔を思い浮かべる光景には少々感動させられました。自分の気持ちのみで完結していた中で、自分が勝って喜んでいる人のためにも考えられるようになったのは素晴らしいと思いましたね。上でも書きましたが、学園での生活がウィンに良い成長をもたらしてくれていることに胸が熱くなります。(自分のみが楽しければいい!というファルゴに対し、みんなと楽しみたい!というウィンの気持ちが勝敗を分けたとも取れる構図もここすきポイントです)

 

 ただ肝心のウィンVSファルゴのデュエマパートが省略されてしまったのが残念でしたね。前半はファルゴの優勢で進む中ウィンがどうやって逆転するのかと楽しみにしていたので、いつの間にか勝っていた場面に移った時は目を疑いました。

 逆転の描写を用意するのが難しかった・放送時間が足りなかったなどの原因は考えられるものの、期待させるだけさせてのカットはあんまりです。せっかくウィンが大きな進歩を見せたのに、デュエマ描写で説得力を持たせられなかったのはもったいないと思います。幸いファルゴは今回の敗北でさらに怒りを募らせているようですから、今後のリベンジに期待したいところ。次こそはしっかりとデュエマパートを見せてほしい限りです。

 

 

  • 明るいエールがあなたに笑顔をもたらします♪

チアスカーレット アカネ 自然文明 (5)
クリーチャー:ジャイアント・スノーフェアリー
パワー7000
▪️W・ブレイカ
▪️マッハファイター
▪️自分のターン中、ジャイアントを1体、自分のマナゾーンから召喚してもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置く。
▪️このクリーチャーが攻撃する時、自分の他のジャイアントを1つ、マナゾーンに置いてもよい。そうしたら、ジャイアント・メクレイド8する。(ジャイアント・メクレイド8:自分の山札の上から3枚を見る。その中から、コスト8以下のジャイアントを1枚、コストを支払わずに使ってもよい。残りを好きな順序で山札の下に置く)

 ファルゴが愛用しているカードの1枚。彼の主力であるジャイアントの一角です。前作でカレンが使用した《氷駆の妖精》と同じジャイアント・スノーフェアリーですが、命名法則があちらとは異なる《チア》の名を冠しているのが特徴的。背景ストーリーでは他のチアも含めて首領竜 ゴルファンタジスタ》を応援する専門のチアチームのようです。スノーフェアリーらしい可愛らしい見た目も相まって、ボンボンを持って応援してくれる姿を想像するだけで顔が綻びそうになりますね。こんなかわいい子を侍らせているゴルファンタジスタは爆発しろ。

 まず基礎スペックはパワー7000のマッハファイターと上々。コスト5というそこそこの軽さも相まって、相手のウィニーを除去するのにはもってこいです。マナブーストによる早出しが得意な自然文明ということもあって、最序盤から相手に展開されたメタクリーチャーをどかしていくためにも使えるでしょう。

 さらに自分の各ターン1体限定で、マナゾーンからジャイアント召喚出来る常在能力も持っています。マナ召喚を可能にする能力の強さは言わずもがな、マナに埋めた大型などを展開する利便性も中々のものです。特にジャイアントはゴルファンタジスタのような大型から《環嵐!ホールインワンヘラクレス》といった小型まで粒揃いなので、序盤から終盤まで腐らずに使える能力となってくれるでしょうね。

 これらだけでも十分強力ですが、最大の特徴ともいえるのが攻撃時に発動するジャイアント・メクレイド8。マッハファイターのおかげで相手の邪魔なクリーチャーを退かしながら展開していくことが可能です。味方ジャイアントをコストとしてマナに送る必要がありますが、上述のマナ召喚を駆使して次のターンに出し直せば問題ないのも素晴らしいポイントです。(マナに送るジャイアントはタマシードなど非クリーチャーのエレメントでもOKですが、マナ召喚出来るのはクリーチャーのジャイアントのみであることには注意)

 まとめるとジャイアント戦略の要となるシステムクリーチャー。バトルによる除去から展開補助など、ボードアドバンテージを稼いでいくのに特化した動きでデッキを支えてくれます。組み合わせられるジャイアントも現時点で多種多様で、中でもゴルファンタジスタを出したり戻したりを繰り返して何度も攻撃ロックしていくコンボなどが魅力的です。ジャイアントが今後も増えていくことが予想されるので、この先も彼らのメインエンジンとして八面六臂の活躍を魅せてくれることでしょう。

 

 

 さて次回はデュエマさいこークラブの部室が落書きされるなど、様々な嫌がらせがウィンに襲い掛かることに。特に気にせずいつも通りのウィンに対し、ウガタなどは嫌がらせの犯人を捜すために動き出すようです。十中八九ファルゴが犯人なのでしょうが、ウガタたちがその答えに辿り着けるかは怪しいところですね。(ファルゴのことですから何かしらのアリバイは用意していそうですし)

 しかも予告を見る限りボウイが容疑者になる模様でびっくり。今回はウィンを心配して(バレバレだったけど)こっそり様子を見に行くなど、例によって人の良さがにじみ出ていたボウイが嫌がらせなどをするはずがないのは言うまでもありません。今期が始まってようやくボウイのデュエマが見られるのは嬉しいですが、ウガタと勘違いで対立するのは見ていて少々心苦しいですね……

 

 

 ではまた、次の機会に。