新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第15話「混乱!ファルゴの暴走」感想

潰された居場所を守るために

やだ、この世界の一般人過激すぎ……?

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

  • 懐かしさを安心のシラハマ組

 今回のデュエマWINはマイハマ祭1日目の終わりごろからスタート。出し物の人気ランキング、その途中経過発表でデュエマさいこークラブのお化け屋敷が1位という喜ばしいニュースがまず印象に残りました。(前回出てきた釣り堀と射的が2位と3位だったのも衝撃的)予告でわかってはいたことですが、ウィンたちの喜ぶ姿を見て思わず顔が綻んでしまいましたね。後述の焦るファルゴとは対照的に、お祭りを全力で楽しんでいるクラブのメンバーが何とも微笑ましかったです。

 続く2日目では何といってもパパリンをはじめとしたシラハマの仲間たちの再登場が大きな見どころでした。ランナーやうんちく、いいやんといったウィンの友達が久しぶりに出てきたことに意外にもちょっと感極まってしまいましたね。彼らが出なくなってからまだ1クールくらいしか経っていないはずなのに、その姿に早くも懐かしさを覚えている自分に驚かされます。それだけ前作でのウィンとパパリンたちの日常パートがお気に入りになっていたということでしょうか。

 また懐かしの面々は基本相変わらずだったのも嬉しかったですね。パパリンは例によってエリザ先生にメロメロでしたし、うんちくはこれまたためになる(?)うんちくを披露してくれるなどしてくれていました。過去作のキャラがいつも通りだと、視聴している側としても安心感を覚えます。そんな彼らのやり取りを見て、前作の空気感を思い出しつつ、変わらないウィンたちに愛おしさを覚える前半でした。

 

 

  • 理不尽ゴルファーに怒れ主人公

 ウィンたちが楽しそうにしていた中、例によって暴走しまくっていたファルゴ。前回お化け屋敷で恐怖体験したことからアビスたちを本物のお化けとして認識し、それを排除しようと乗り出す行動に出た時はある意味でいつも通りと感じました。カイザたちに訴えてもまともに取り合ってもらえないから(日頃の行いのせいなのかな?)と1人で何とかしようとするのも、ファルゴらしいと言えばらしくて微笑ましかったです。

 実際お祓いのプロだったりゴーストバスターズもどきだったりを呼んだりする時点では結構愉快な光景でしたが、霊界から本物のお化けを呼び寄せる辺りで色々と雲行きが怪しくなっていくのを感じました。というか本物のお化けは何なんだよ!?というツッコミをする暇なく、一般人を扇動してお化け屋敷をぶっ壊した時は困惑するほかなかったです。ついさっきまでギャグだったはずが、いきなり深刻な事態へと急転直下するジェットコースター展開だったと言えます。ファルゴの言うことを信じて自ら屋敷を壊しにかかる一般人に恐怖を感じながらも、絶望感が凄まじかったですね。

 その後はファルゴの悪行を認めさせようと、彼にデュエマを挑むウィンの本気ぶりが印象的でした。大切なものを傷つけられたということで、久々に憤る主人公の様子には思わずテンションが上がります。この急展開にどういった感情を抱けばいいのか悩んでいたので、「ファルゴを倒す」という明確な目的を示してくれたのはありがたかったです。ファルゴもファルゴでガールズを使って何やらイカサマの準備をしており、悪役としての存在感を出してきた模様。今回困惑した分、次回はウィンがファルゴを気持ちよく倒してくれることに期待したいです。

 

 

  • 味方を呼び寄せ敵を打ち砕く巨精

氷打の妖精(アイシング・フェアリー) 自然文明 (2)
クリーチャー:ジャイアント・スノーフェアリー
パワー9000
▪️このクリーチャーは攻撃できない。
▪️相手のターン中、相手のクリーチャーが召喚以外の方法で出た時、このクリーチャーとそのクリーチャーをバトルさせてもよい。
巨打設計図(ジャイアント・インパクト) 自然文明 (3)
呪文:ジャイアント・スキル
▪️自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中から、ジャイアントとスノーフェアリーをすべて手札に加え、残りを好きな順序で山札の下に置く。

 ファルゴが度々使用するジャイアントのツインパクトカード。上のクリーチャー面が可愛らしいジャイアント・スノーフェアリーである点が特徴的ですが、種族名に違わないそのグラマラスな体型には思わず目を引かれます。氷で出来たゴルフクラブを持っている姿も愛らしく、スノーフェアリーらしいアイドル要素満点のカードと言えますね。

 まずクリーチャー面は《デスマッチ・ビートル》と似たようなタイプの踏み倒しメタ。攻撃不可のデメリットの代わりに2コストでパワー9000を誇り、召喚以外で出た相手クリーチャーをバトルで倒してくれます。革命チェンジなどで踏み倒していく相手には滅法強い一方、召喚扱いであればメクレイドのような踏み倒しを通してしまう欠点もあり一長一短です。デスマッチ・ビートルと比べてパワーもそこまで高いわけでなく、ガードマンも持っていないのであちらよりも見劣りしてしまう場合があるかもしれません。

 呪文面はトップ3枚からジャイアントとスノーフェアリーを回収出来る効果。カードタイプに指定はないので《ファンタジスタ・ライフ》や《ジャスミンの地版》といった非クリーチャーも手札に加えられるのは地味に便利です。コスト3で最大3枚手札補充は飛びぬけてスペックが高いわけではないものの、2つの種族を投入したデッキでは十分に重宝されるでしょう。何よりこのカード自身が回収の対象にも入っており、この呪文から2、3枚目と加えていけるのが嬉しいところです。

 以上のことから【ジャイアン】と【スノーフェアリー】といった両種族デッキにおける有能は初動となってくれるこの1枚。(中でも【緑単オービーメイカー】とは抜群の相性を誇ります)メタクリーチャー特有の刺さらない相手には腐りがちな弱点を汎用性の高い呪文で補っているので、活用出来る場面が非常に幅広い魅力的なカードと言えるでしょう。ツインパクトらしい、状況に応じてテクニカルな使い方をしていきたいですね。

 

 

  そして次回はウィンVSファルゴ後編。デュエマさいこークラブのために全力で戦うウィンと彼らを潰そうとするファルゴの決着が気になるところですが、予告で映った大量のジャイアント軍団にまず息を呑むことになりました。圧倒的な軍勢なうえ、ファルゴの盤面にはクリーチャー18体揃えば勝利するあのドラゴンらしき姿も確認出来ます。ファルゴの迫真の表情と相まって、勝てる気があまりしない状況と言えるかもしれません。しかしこの絶望的な盤面をウィンはどう攻略してみせるのか、その点では次回がかなり楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。