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2023年春アニメ&特撮簡易感想 その23

 

 

 

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 毎年夏の風物詩である仮面ライダースーパー戦隊の映画、通称「夏映画」の情報が今年も発表。毎週激動の展開を見せているギーツの映画はどうなるのかと思って確認してみたところ、「英寿が4人に増えちゃった!?」という触れ込みにいきなり唖然とさせられました。

 映画 仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐というタイトルも解禁され英寿が4人になったことを全面に押し出していくことが察せられますが、この「4人の英寿」が何者なのかがまず気になるところ。考えられるのは「デザグラによって集められた各時代の英寿」といったものでしょうか。輪廻転生を重ねてきた主人公であることが以前から説明されていましたし、それぞれの時代でデザグラを勝ち抜いてきた英寿が一堂に集められるというのは実にありそうです。同じ顔なものの性格は異なっているような点にも注目したいです。(主演の簡秀吉さんの演技分けに期待!)

 そして映画の敵ライダーが黒いギーツこと「仮面ライダーX(クロス)ギーツ」であることも判明。(本編のタイクーンに続いてこっちも黒か……)4人の英寿の内の誰かが変身したのでしょうが、如何にもギーツの色を反転したかのような見た目がたまりません。本編英寿の最強形態であるギーツⅨ(9)よりも数字の大きいX(10)を名前に持つことからも、英寿以上の実力を持つ最強のライダーであることが伺えます。不敗のデザ神を倒すには不敗のデザ神とばかりの戦いが繰り広げられそうな本作の公開が今から楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第11話「オリーヴァの森」

 オリーヴァめちゃくちゃデッケエ!!予告の時点でオリーヴァが襲い掛かってくることはわかっていましたが、怪獣さながらの巨大さは予想していませんでした。あの森におけるぬしポケモンのような存在なのでしょうが、後述の森の件で攻撃的になっていたのもあって迫力が段違いでしたね。首元に掛けられた古のモンスターボールとの関連性も気になるところ。

 そんなオリーヴァたちが暮らす森が山火事で焼け野原になっていましたが、生活圏を追いやられたポケモンの様子は中々に痛々しかったです。干からびかけたパルデアウパーなどは見ていて特に胸が苦しくなりました。人間を警戒する描写はシリーズ定番ながら、これまでのように人間の仕業ではない分どうしようもないやるせなさを募らせてしまいます。ここからどうやって彼らを救うのでしょうか。

 そして今回はモリーにスポットが当たったのも大きな見どころ。親の敷いたレールに従っていたもののそれでいいのか?と考えるようになり、現在に至る彼女の心境に深い共感を覚えました。(一方でフリードサイドで「親も子どもを心配している」ことをフォローしてくれたのがここすきポイント)そのうえでポケモンセンターで働くよりも、自分から傷ついたポケモンを治す道を選んだ彼女の行動力に惚れ惚れさせられます。何よりこれまでリコとロイの保護者としての側面が大きかった大人組も「悩める若者」であることが良くわかる興味深い回だったと言えます。

 

 

Dr.STONE(3期)

第11話「奇跡はこの掌で」

 最期まで未来のために頑張ってくれた百夜に涙……コハクたちの活躍と音もなくコンクリートを破砕する静的破砕剤によってようやくプラチナをついに入手!する中、百夜の最期がついにアニメで描かれたことに思わず感激させられました。貴重なプラチナがたくさん出てくる衝撃から、それを数十年かけて集めてきた百夜の回想の流れはやはり泣けてきます。宇宙飛行士として前に進み続ける信念で探し続ける百夜の執念と、いつかの復活のために数を数え続けてきた千空はやっぱり親子なんだなぁ、ということがわかるのも素敵なポイントです。(そのことをゲンが言及してくれるのがここすきポイント

 そんな父の頑張りによってプラチナを大量ゲットし、千空科学王国がついに硝酸を手に入れる流れは一転してテンションが上がりますね。かつて争ってまで奪い合った奇跡の水が、今や科学によって自らの意志で手に入れられるものへとなった感動は計り知れません。まさに一歩ずつ、石を穿つような歩みで進んできた千空の反撃が描かれる10月の第2クールが俄然楽しみになってきました。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第12話「Man’s extremity is God’s opportunity. (人の難局は神の好機)」

 ようやくバーナビーも目覚めたことですしここから反撃開始!!……とそう上手くはいかないのがタイバニクオリティ。フガン&ムガン兄弟の気まぐれによって作戦が台無しになりかかったりと、3週続けて苦難の展開が多かったです。中でも虎徹の攻撃がフガンに通用したように見せかけたシーンは、一度希望が持てただけに現実を目の当たりにした時の絶望感が半端なかったですね。この「どうやったら勝てるんだこんなん!」といった状況は1期前半のジェイクを彷彿とさせるので、緊迫感も大きかったと思います。(兄弟はジェイクと被るのが嫌みたいでしたが、結果的には似たような状況に陥っていますね

 他にも見ていて辛い展開が多かったのですが、個人的にはラーラの不調が印象に残りました。彼女の能力がメンタルに影響する設定がここにきて足を引っ張ってしまうこと、その結果トーマスの人間不信がさらに深まったっぽいことがとても心苦しいです。ひたすら謝るだけのラーラの姿が可哀想でやりきれなくなるので、次回こそは彼女に活躍していってほしいですね。(他にはスポンサーの本拠地に乗り込んだマッティアが逆転の鍵になりそうな予感がしてワクワクします)

 

 

ちびゴジラの逆襲

第12話「干潮の大決闘」

 潮干狩りにやってきたちびゴジラたちの元に現れたちびヘドラ。またヘドさんの「人間は愚か」ムーブが始まるのかと思っていたら、途中までは人間の出したゴミ問題について触れているのが真面目っぽくてびっくりしました。(ある意味で番組の最後のSDGsに忠実だな!)しかし途中から叩いて被ってジャンケンポンやタイムセールを「愚かな戦争」呼ばわりするいつも通りの展開に安心感を覚えたり。

 またいつにも増してちびラドンの扱いが辛辣なのが気になりましたね。傷ついてすぐ墜落するのはお家芸として、周囲があまりにもひどくて思わず苦笑いしてしまいます。ナルシストムーブがウザいのはわかるけど、いくら何でもゴミ扱いはあんまりじゃない!?とちびメカゴジラと一緒にツッコみたくなりましたね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第63話「竜の棲む家」

 ユウディアスとフェイザーの決戦がついに始まりましたが、「お互いのライフが減った瞬間発動する謎ルール」に少々困惑させられました。しかもどっちにしても囚われている宇宙人に被害が被るように出来ているフェイザーのやり方にドン引きせずにはいられなかったです。ユウディアスとの約束を悪い方向に解釈し捻じ曲げ、彼を精神的に追い詰めるなど、ここにきてフェイザーの悪役オーラが全開になった気がしますね。
 しかし解き放たれた宇宙人と六葉町の住人たちがあっという間に打ち解けている様子を見て一転、優しい世界に癒されました。劇中で言われていましたが、UTSが宇宙人の存在を主張し続けていたから住民もすんなり受け入れられたというのは中々に納得のいく流れです。これまでのUTSの行動が実を結んだとも取れる、ちょっと嬉しい描写でもありました。

 そして肝心のフェイザーの正体が白い竜だと判明するラストに仰天。人外だろうとは予想していましたが、そのまんまドラゴンだとは思っていなかったです。しかし運び屋のことも言及されていましたし、これはシューバッハたちの種族と何かしらの関わりがありそうですね。トレモロの回想や宇宙人を憎む理由など不審な点が多いので、次回明かされるであろうフェイザーの謎について注目したいです。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第21話「全ての出会いに……」

 

「俺は、まだ飛べる!」

「守るべきものがある!俺は……!」

 

ウルトラマンだ!!」

 

 ニュージェネメンバー全員のカードが作られたということで、大トリとしてついにゼロのターンがやってきました。ニュージェネ第0号でもあるゼロの過去を振り返る体で『ギンガ』が始まるまでのゼロ出演作がまとめられましたが、改めて見ると初期の不良感が強いゼロが目に留まります。そもそもデビュー作である『ウルトラ銀河伝説』でベリアルと同じようにプラズマスパークに手を出そうとしていましたし、そこからレオの特訓などを受け少しずつヒーローとしての心構えを手に入れていったのだと感じました。

 銀河伝説での活躍後はウルティメイトフォースゼロの結成やベリアルとの度重なる因縁など、様々な形で活躍していたゼロに懐かしさを覚えました。中でも『サーガ』でバット星人に何故地球人を守るのか聞かれた際の「別に理由なんてねぇよ!」と返すシーンが素敵ですね。ゼロらしいと同時にすごく納得のいく答えだと思います。一方でちびゼロや「うそーん」といった黒歴史を露骨に隠している辺りに当人の意地っ張りぶりが見える見える……

 そして個人的には『ウルトラゼロファイト』での覚醒シーンが最も印象に残りました。ベリアルに操られていたとはいえ仲間たちを手にかけ絶望していたところを、再起してシャイニングウルトラマンゼロへと変わる展開は何度見てもテンションが上がります。加えて劇中歌として「ULTRA FLY」が流れたのも最高の一言。ゼロそのものを象徴する彼の主題歌を流してくれたことに、テンションが上がりっぱなしでしたよえぇ。

 

 

 夏映画といえばライダー以外に限らず、同時上映の戦隊の方も忘れてはいけません。こちらも現在放送中の『王様戦隊キングオージャー』の劇場版ですが、何と言っても「主人公のギラが王様になる」という触れ込みにこれまた驚かされましたね。

 

 

 反逆者として追われているギラがシュゴッダムの正式な国王になるという展開は、本編の最終回でやるとばかり予想していました。それだけにそのネタを夏映画で先に消費することが意外に感じますし、ならば最終回はどのようになるのか?という興味が湧いてきます。

 何よりキングオージャーは王道と見せかけた、これまでの戦隊でもあまり見られなかった謎や興奮を内包した凄まじく面白い作品。それが映画ではどのように炸裂するのか実に気になります。(こちらの感想は書いていないのですが)ギーツと同時にキングーオージャーの映画も早く観てみたいものです。

 

 

 ではまた、次の機会に。