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2023年夏アニメ&特撮簡易感想 その2

 

 

 

www.gundam-seed.net

 

 21世紀最初のガンダムシリーズとして今もなお根強い人気を誇る『機動戦士ガンダムSEED』。その完全新作劇場版である機動戦士ガンダムSEED FREEDOMの情報が先日解禁されました。『水星の魔女』の最終回が放送終了した直後にこの作品のPVが流れた時は本当に驚きましたね。そのためPVを見てしばらくは水星の魔女が終わったことの余韻と、SEED劇場版への期待と興奮が混ざり合って情緒の揺れ幅がとんでもないことになった記憶があります。

 そんなSEEDの新作ですが、以前から映画があるという情報が飛び交い、多くのガンダムファンがそれに期待したものです。あれから20年近くの月日が流れましたが、とうとうそれが現実になる時が来たことに感動を禁じえません。僕としてもSEEDは幼い頃、初めて本格的に見たガンダムなので思い入れが深く、キラたちの新たな活躍が見られることにテンションが上がってしまいます。どのような内容になるのかはまだわからないので(SEEDシリーズでも大きな謎である「宇宙クジラ」について触れられるかもと多くの人が予想していますが果たして……?)、とりあえず今は続報を楽しみにして待っていたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

好きな子がめがねを忘れた

第1話「好きな子がめがねを忘れた」

 異様なまでの髪の美しさに目を奪われた新作アニメ。ストーリーに関してはタイトルの通りヒロインがめがねを忘れたというものですが、それ以上に登場人物の髪の作画に気合が入っていることに注目させられました。めがねっ子からめがねを取り上げるのはマイナス要素と言われそうだからこそ、ヒロインの髪の魅力で攻めているのかな?とちょっと考えてみたり。

 肝心の内容はめがねを忘れたヒロイン「三重あい(みえ・あい)」のドジっ子ぶりが印象的でした。ド近眼なのにめがねを忘れるは壊すわとどこか抜けているうえ、そのうえでいつも通りに運動や下校に臨む様子には視聴者としてもハラハラさせられます。そして主人公の「小村楓(こむら・かえで)」が必死にフォローする様に同情を覚えると同時に、彼の三重さんに関するおかしな妄想や言動に数々にはちょっと引いてしまいますね。

 一方であまりにも無防備で距離が近い三重さんに古村くんがドギマギする絵面の連続にはほっこりさせられます。見えないからと近づいて無自覚に古村くんを混乱させる、小動物のようでいて結構やりおるヒロインには感心させられました。めがねという壁を外したことで物理的にも2人の関係が密接になっているのかな……なんて思ったりもしたり出来る微笑ましいラブコメだと感じましたね。

 

 

贄姫と獣の王

第12話「祝福と未来の契(ちぎり)」

 前回のラストに登場したサーブル王国の王女「テトラ」。彼女の接待という名のわがままに付き合わされるサリフィの前半では、彼女の生まれに関する話に一喜一憂することになりました。男子の跡継ぎを求める王族のプレッシャーに晒された王妃に加え、母に構ってもらえないことに寂しさを覚えるテトラには見ているこちらとしても胸を痛めるばかり。自分が生まれてきたことに疑問を覚えるテトラがあまりにも可哀想だったので、サリフィの「生まれてきてくれてありがとう」には思わず感涙してしいまいましたね。生まれは誰にも選べないからこそ、生まれてくる子どもに幸あれと祈るモノローグが第一王子カルカラへの祝福と重なってこれまた美しかったです。

 そんな素敵な話で終われば良かったのですが、後半ついに明かされた王様の過去に一転してどんよりすることに……ずっと気になっていた父・前王の息子への感情にはショックを受けざるを得ませんでした。どんなに厳しくされても愛されていると信じていた子どもにとって、死に際の親に「忌むべき存在」と見なされることほど残酷なことはありません。劇中でサリフィが触れていましたが、王様にとって人間の血は良い悪い以前の問題、彼にとって“呪い”でしかなかった事実には絶句するばかりです。王様もそれを受け入れて自分とサリフィの未来の子どもを守ることを誓いましたが、前半の祝福に満ちた展開とのギャップが強すぎて正直かなりしんどかったですね。

 

 

華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス

第9話「きょこうの裏がわ」

 古い校舎が舞台の今回はジサリスとアユカがもう1人の自分に追い詰められる様子に手に汗握りつつ、次々と開示されていく情報に聞き入ることになりました。中でもジサリスの内面らしきものが語られたのが注目ポイントで、飄々としているようでその実焦りに焦っていることがわかったのが興味深かったですね。頑張った手に入れたという「ジサリスの役職」を、何らかの理由で失ってしまったらしい話は少々気の毒に思いました。(それはそれとして冒頭の回想シーンで出てきた懲戒解雇通知の紙がシュールすぎる件)

 アユカのもう1人の自分との対面は「ずっと誰かに押し付けてきた」という彼女の罪を告発しているかのような内容でびっくり。しかし何も知らされていないまま殺され続ける本作での状況があまりにも不憫なので、もう1人に責められるアユカに同情するほかありません。他にもあのシールが元の世界でも持っていたこと、知り合った少女の存在など気になる要素も多めでした。アユカの罪とはつまり、この仲良くなった同級生に役目を押し付けたから、とかでしょうか?

 といった感じで色々わかったもの、やっぱり肝心な部分はよくわからねぇ!となりましたね。専門用語のオンパレードなのにそれが何なのか、過去に何があったのかなどはボヤかされたままなので頭の疑問符が終始浮かびっぱなしでした。いい加減具体的な説明をしてほしいものです。

 

 

 水星の魔女も終わったことだししばらくはガンダムなしかなぁ~、などと楽観視していた中に突如ぶち込まれたSEED劇場版のおかげで、僕の中のガンダム熱がまだまだ冷めやらぬこととなった今日この頃。少なくとも来年までは公開予定の新作への期待でやっていけそうな勢いです。他にも10月に配信予定の『ビルドメタバース』にSDガンダムワールドシリーズの外伝シリーズなど、まだまだ楽しみなことが多いガンダムシリーズに興奮しっぱなしです。きっとこの先も多くのことで楽しませてくれることでしょうね。

 

 

 ではまた、次の機会に。