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デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第20話「追憶!心の闇」感想

宿るマナは何色か?

心の先生とかいうある意味リッパー教授以上に謎だらけな人

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  • ウィンと邪神を巡る学園の争い

 前回絶大なインパクトを残したリッパー教授が引き続きやりたい放題だった今回のデュエマWIN。授業中(に居眠りしている不良学生)ウィンを連れ出してマナの力を引き出そうとする強引さにまず目を剥きました。久々に登場した心の先生を味方につけ、謎光線でウィンを生死の境に彷徨わせる展開があまりにも唐突で理解が追い付かなかったです。ウィンを閉じ込めた謎空間はどういう理屈なのか?何故心の先生も関わっているのか?そういったこちらの疑問を一切説明せずに進める辺りに、リッパー教授のなりふり構わないスタイルを感じます。敵か味方かはいまだ不明ですが、ウィンの意思を無視するところなどからも警戒せずにはいられません。そして心の先生はどういう立ち位置なのマジで……?

 対するイッサはウィンの心の脆さ、邪神の危険を理解したうえで彼に忠告していたのが印象的。いきなりウィンを連れ去ってから話を聞かせようとしていましたが、上述のリッパー教授と比べるとはるかに穏便に見えますね。その後もウィンを負かしたうえで彼に「闇のマナ」の危険性を説明するなど、大分まともな対応をしてくれたので逆に好感が持てました。(もっとも負かしたことがかえってウィンの闘争心に火を付けてしまったわけですが)上の教授の唐突さに困惑したのもあって、懇切丁寧に話してくれるイッサにありがたみを覚えずにはいられなかったです。

 そんな感じでよくわからないまま強引に指導するリッパー教授と、多少強引だけど色々応えてくれるイッサが対照的だった今回。ウィンへの対応はもちろんこと、彼らの邪神に対するスタンスも真逆であるような描写も興味深かったです。邪神の力を危険視し暴走を止めようとするマイハマ学園の学園長側のイッサに対し、リッパー教授はどうにもウィンのマナと邪神の力を引き出そうと躍起になっているように見えます。これはつまり同じ学園の関係者ながら、実質的に両者は対立していると見ていいのでしょうか。未だ不明瞭ながら、わずかに見える勢力図にドキドキさせられますね。

 

 

  • ウィンに宿る心の闇とは?

 学園で渦巻く勢力争いの中心にウィンと邪神くんがいることが判明しましたが、当のウィンはあまり気にしていない模様。しかし今回リッパー教授のお超能力で生死の境を彷徨う羽目になってしまったのが何とも可哀想でした。マナの力を見れるようになるために心の闇を見つけ出すという条件や、徐々にウィンが幼くなっていく様子も奇妙でゾッとさせられます。それにしてもショタウィンが可愛い(*´Д`)ハァハァ

 と最初は思ったものの、ウィンが思い浮かべる闇が卒アルの写真写りだったり歯医者でのトラウマだったりと割としょうもないものばかりで笑ってしまいました。教授の言う闇の基準が曖昧なせいで、ウィンの中で「心の闇=嫌なこと」という図式が出来上がっているのが丸わかりでしたね。妙に共感を覚えるものも多く、子どもならそういうことにムカついたりイラつくよなぁ……と不思議と納得させられました。

 そんな終始コミカルな感じで終わってしまったものの、結果ウィンが珍しい「闇のマナ」を発現させたのが不穏。邪神復活の糧となりうるマナを持つウィンの特異性が明かされたことで、彼が教授たちに狙われる理由も何となく理解出来ました。何より未だに明らかになっていないウィンの過去、そして抱えている本当の心の闇が控えているであろうことに身震いしてしまいます。

 あとはやはり光り出したペンダントの謎も気になるところ。今回の謎空間に囚われたウィンをギリギリのところで助けてくれたように描かれていましたが、以前光っていた腕輪と同じ役割を担っているのでしょうか。仮にこれが封印具のようなものだとするならば、一体ウィンの装飾品にはどれだけの力が込められているのか……?ウィン自身の謎がドンドン深まっていくと同時に、彼に対する注目も止まりそうにありませんね。

 

 

  • 進む駒 将と成りて 詰み 王手を打つは 革命の竜

芸魔王将(げいまおうしょう) カクメイジン 水/火文明 (7)
クリーチャー:マジック・ドラゴン/ゲーム・コマンド
パワー10000
▪️革命チェンジ:コスト5以上のマジック
▪️W・ブレイカ
▪️自分のマジックすべてに「スピードアタッカー」を与える。
▪️このクリーチャーの各ブレイクの前に、自分のマナゾーンの枚数以下のコストを持つ呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札または墓地から唱えてもよい。その呪文を唱えた後に、墓地に置くかわりに山札の下に置く。

 最上川イッサが繰り出した真の切り札。満を持して登場した彼のオーバーレアであり、オーバーレア初の多色カードです。(水単色のオーバーレアがいないのはちょい残念)「マジック・ドラゴン」と「ゲーム・コマンド」という2つの新種族を併せ持ち、これまでのマジック種族とは大きく異なる将棋モチーフのデザインである点が特徴的です。将棋盤に手足と2頭の竜が生えており、上には「王将」の駒が飾られた巨大な城が御神輿のように乗っており、「和」の要素をこれでもかと詰め込んだ見た目にまず圧巻されることでしょう。将棋の要素は後述の革命チェンジから考えるに、他のクリーチャーと交代することで「駒が成る」ことを表現しているのかもしれませんね。

 基礎スペックはコスト7、パワー10000のW・ブレイカーと上々。コスト5以上のマジックを対象とした革命チェンジを持っているので、見た目以上の早出しを狙えます。チェンジ元として相性がいいのは《弾丸超邪 クロスファイア》や《芸魔隠狐ラクリバーシ》といったスピードアタッカー持ちがまず思い浮かびますし、あるいは《Kl'avia Mondo》のようなジャストダイバー持ちで次のターンまで持ち越す方法も考えられます。中でもラクリバーシは自前の革命チェンジと呪文踏み倒し能力で即攻撃&カクメイジンにチェンジ出来るなど、合わせて使って見たい1枚です。

 そうして場に出た後はマジック全員にスピードアタッカーを付与する能力と、ブレイク時に手札or墓地の呪文を唱える踏み倒し能力で活躍させられます。特に後者は「各ブレイクの前」というテキストから読み取るに、W・ブレイカーということもあって2枚唱えられるのが強力。1枚目に墓地か手札の呪文を整えつつ、2枚目ブレイク時に本命の呪文を唱える手順で下準備なしで呪文連打を行えるのはかなり魅力的です。唱えられる呪文はマナの枚数以下以外の制限がないので幅広く、組み合わせもかなり自由です。単純に瞬閃と疾駆と双撃の決断》や《攻守の天秤》といったアンタップ呪文を唱えるだけで、このカード単体でワンショットを狙えるのもいいですね。

 マジックや呪文のサポートの厚さ、加えてこのカード自身の使いやすいスペックもあって様々な活用法が考えられるこの1枚。安定したコンボやロマンあふれる3ターンキルルートなど既に多くの組み合わせが発見されており、今後何かしらの形で活躍してくれそうな予感がしますね。多色のオーバーレアとして、その高いスペックを存分に活かしてほしいです。

 

 

 さて次回は大人気TCG系YouTuberの一角「シモカワチャンネル」とのコラボ回!シモさん&カワさんのコンビが人気デュエチューバーというキャラでアニメに登場するようです。僕も以前からこちらのチャンネルを視聴しており、お2人がアニメに出演することが知っていましたが、いざその時が来るかと思うとテンションが上がりますね。予告を見る限りデッキもガチガチなようで、シモカワコンビの本気が見られそうな予感がします。それはそうとカワさんは何で鬼スターMAX進化を習得しているんですか……?

 またウィンがシラハマに帰省する展開にも注目したいところ。パパリンやランナーたち幼馴染といった面々と仲良くやっている様子は、前作の雰囲気を思い出して既に懐かしさを感じてしまいます。久々の仲間たちとの愉快なやり取りにも期待したいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。