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解き放て!想像の力!(雑記 2024.4.5)

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ウルトラマンシリーズ最新作

ウルトラマンアーク

2024年7月6日より、放送開始!!

 

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 ついに発表されました、2024年を飾る新ウルトラマン。前作『ブレーザー』の人気も冷めやらぬ中公開された新ヒーロー、ウルトラマンアークは「想像の力」なる要素を引っ提げて現れ、明るい未来を夢見るハートフルな作品になることが事前に説明されています。ブレーザーが奇抜だった分ストレートな正統派ヒーローの要素を兼ね備えつつ、子ども向けの作品らしい前向きかつエネルギッシュなテーマを扱うとの話ですから既にワクワクが止まりません。

 

 

 

 何といっても本作のウルトラヒーロー「ウルトラマンアーク」のデザインと設定が目を引きます。曰く主人公の「飛世ユウマ」が銀河の彼方より飛来した光の使者「ルティオン」と一体化した姿がアークなのですが、その見た目はユウマが子どもの頃に描いた「さいきょうのヒーロー」ほぼそのままとのこと。まさに子どもの空想そのものが形になった存在というわけですね。想像が物語の現実となって現れるという設定は、ウルトラマンシリーズのジャンルである「空想特撮」に沿っていると言ってもいいでしょう。

 そんなアークのビジュアルも非常に興味深いです。彫りが深くて目つきも若干鋭い、独特な顔立ちをしているのに対して、首から下は過去の昭和ウルトラマンを思わせるようなシンプルなデザインになっています。(さながら頭は令和、体は昭和といった感じでしょうか)この頭部とボディで別物感溢れる組み合わせには、一度気付くとギョッとさせられるものがありますね。

 ただこれが主人公の幼少期に描かれた絵から生まれたと思うと納得ではあります。子どもの絵というのは頭が大きく特徴的に描かれ、逆に体は小さく簡略化されがち僕自身、幼い頃はそんな感じの絵を描いていたような……それがそのままヒーローの姿として描き起こされたなら、こういった具合になるかもしれません。ある意味で子どもの絵への理解度が高いと思うので、かえって好感が持てますね。

 

 

 

 主人公のユウマに関しても人懐っこそうで応援したくなる魅力が既に出ていますね。(演者の戸塚有輝さんからしてどこか素朴な魅力が感じられます)それでいてユウマは幼少期、劇中で発生した怪獣・モノゲロスが起こした事件に巻き込まれ、そこで奇跡的に生還を果たしたという重い過去の持ち主である点も見逃せません。かつて過酷な目に遭いながらも、持ち前の想像力で人々を守るために戦っていくヒーローとしての期待が高まってきます。想像力が武器とのことですので、スケッチブックに描いた絵がそのまま形になったりして……ひらめキーング!待ってたぜ、俺の切り札!ジョー出来だ!

 

 

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 そしてアークを手掛けるメイン監督を辻本貴則(つじもと・たかのり)氏、シリーズ構成・メイン脚本を継田淳(つぎた・じゅん)氏が担当することも発表されました。両氏は『ウルトラマンZ』以来、タッグを組んでウルトラマンに関わってきたことでも有名。(前作のブレーザーでは5話と6話、16話と17話を手掛けていますね)そんな2人がついにウルトラマン1作をメインで担当することになるのですから、何とも感慨深いものを覚えます。

 特に辻本監督は『ウルトラゾーン』以降のウルトラ作品に多く携わってきた人(ウルトラマン以外の特撮だと個人的には『超速パラヒーロー ガンディーン』が印象深いです)なので、念願のアークでメインを張ることに嬉しく思います。上のリンクで確認出来る監督のコメントからも、本人の喜びが滲み出ているのが微笑ましいです。特に以下のコメント……

 

「そして私から溢れ出る「ウルトラヒーロー大好きシウム光線」も存分に浴びていただきたい、そんな思いでシュワッチ!!」

 

 ……ウルトラヒーロー大好きシウム光線なるワードはよくわかりませんが、めっちゃウキウキしていることだけは伝わってきますね。そのウキウキが作品でも大いに発揮されることを期待したいです。

 また辻本監督といえば昭和ウルトラマン、特に『帰ってきたウルトラマン』のリスペクトも大きな注目ポイント。思えば『ウルトラマンタイガ』22話でもあのタッコングをヒーローとして活躍させたことがありますし、それ以外にもあの世代のウルトラマン・怪獣を意識した描写をチラホラ用意してきた人でした。本作のアークでも上のタイトル画面然り帰りマンっぽさがあるので、そうしたノスタルジーを感じさせてくれる演出が待っていそうな予感がします。

 

 

 というわけでアークの発表に関する所感でした。ブレーザーと空気感を180度変えてきたその判断の潔さ、子どもが見やすいポジティブな「子供番組」を目指していることが伝わってくる情報の数々に胸が躍りっぱなしです。同じシリーズでここまで異なる作風を出せるウルトラシリーズの懐の深さを改めて実感しつつ、本作への熱意の強さに圧倒されるばかり。

 何より毎年放送されるウルトラマンを大いに楽しんでいる身としては、今年も期待は十分。これから半年の生きる活力をくれるであろう作品に思わず顔が綻んでしまいます。そんな新ウルトラマン・アークの放送を心待ちにしつつ、今回はここで筆を置きたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。