新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2022年秋アニメ簡易感想 その6

 

 

 

 

 2020年冬に公開されたアニポケ映画最新作劇場版ポケットモンスター ココ』の地上波放送が決定。去年今年とアニポケの新作映画が作られていない現状、シリーズ最新作に位置づけられる本作をテレビで見られる時がついにやってきました。公開から約2年経ったと思うと、ようやくかと感じてしまいますね。

 

metared19.hatenablog.com

↑当時観た時の感想は上の記事を参照。

 

 さてこのココ、アニポケ映画の中でも屈指の名作だと個人的には考えています。とうちゃんザルードとココの奇妙な親子の絆はもちろんのこと、人間とポケモンと自然の共存といったテーマをストレートに、かつ感動的に描き切った内容は実に素晴らしいものでした。僕自身、当時映画館で本作を観た際に感動のあまり泣き出してしまったほどです。

 また同じく映画館で本作を観た母の言葉を借りるなら、この映画は「“もし自然にポケモンが存在していたら”を真剣に作ってみせた」点が特に評価するべき要素だと思っています。ポケモンたちが人間と同じように自然に生きる“同居人”として描かれており、それと共に生きる人間たちとの理解あるいは軋轢に関してもしっかりと向き合っているのがとても素晴らしかったです。ある意味で“自然に生きる生物”としてのポケモンを真摯に見せてくれていたと言えます。

 色々と語りましたが、そういった小難しいことを置いておいても面白いココ。11月18日の放送日には、是非多くの人に楽しんで見てもらいたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

SPY×FAMILY

 第15話「新しい家族」

 前回盛り上がる引きだった爆弾テロとの対決はあっさり決着。ロイドの手際の良さもそうですが、リーダーが勘違いしたヨルに吹っ飛ばされるオチには笑ってしまいました。ただ家族がそれぞれ良い働きをしたからこそ、今回のテロは止められたことは良く伝わってきますね。別々の道を辿ってきた3人が合流するシーンでは、そんな彼らが日常に戻っていくかのような感覚を覚えました。

 その後はアーニャと共に頑張った犬が家族になるまでの過程が描かれました。前々回から見せていた予知通り、フォージャー家に暖かく迎え入れられるシーンでニヤリとなりますね。そして犬に「ボンド」という名前が与えられるまでのエピソードにもほっこりさせられました。アーニャにとって大切なものを守ってくれるヒーローのような存在として、以前のヘタレぶりを返上する活躍を見せてくれたのが可愛らしかったです。

 

 

風都探偵

第11話「超人r/つながりを求めて」

 前回に続いて裏風都の恐ろしさが全力で描かれていた前半。最初の事件で戦ったロード・ドーパントの大群、そして多くの人を喰らって街を作ってきたという事実にゾッとさせられます。他にもブラキオサウルスに変身していたエロガキ子どもによるときめへの仕打ちなど、見ていてヘイトが高まってくるシーンが多かったですね。こいつらの「自分たちは進化した人類だから、その他を犠牲にしてもいい」とも言うべき傲慢さがこれでもかと伝わってきました。

 しかし後半では負けじと裏風都の連中に立ち向かおうとする翔太郎たちのカッコよさに惚れ惚れさせられました。悔しい結果に終わっても、諦めずに依頼人たちのために奔走する翔太郎の泥臭さは本当に魅力的です。加えて意気消沈していた彼を、亜樹子が叱咤激励するシーンに感動させられましたね。そして同じく助手として、依頼人を救い出すときめのスタイリッシュさに痺れました。ジョジョ立ちみたいな謎ポーズも、ここまでの盛り上がりもあってカッコよく見えましたね。

 

 

BLEACH 千年血戦篇

第2話「FOUNDATION STONES」

 雀部副隊長が殉職が報告される急展開から始まり、一護がネルのために虚圏(ウェコムンド)に乗り込むことになった2話。この辺りはノータイムで破面(アランカル)側を助けようとする一護のカッコよさが光っていましたね。かつて戦った相手だろうと、苦しんでいるのなら躊躇せずに助けに行く彼の人柄の良さが伺えます。そしてそれを理解したうえで協力してくれるチャドといった仲間たちの存在など、本作の主人公チームの仲の良さにほっこりさせられますね。

 対して今回明らかになった滅却師(クインシー)勢力の傍若無人に引いてしまいました。特に滅却師たちを束ねる「ユーハバッハ」による制裁にはギョッとさせられます。「争いを好まない」などとのたまっておきながら、パワハラを超えた理不尽で部下を殺す非道さが際立っていました。他にも「キルゲ・オピー」による破面への仕打ちなど、「自分たち以外はいくらでもいたぶろう」という考えが透けて見える行動にはフラストレーションが溜まりますね。(キルゲは山寺宏一さんの演技もあって多少コミカルでしたが)今回の敵のヘイトはかなりすごいことになりそうです。

 

 

チェンソーマン

第2話「東京到着」

 公安所属の「マキマ」さんの犬になったデンジ。最初は犬扱いに不満を覚えていたのに、ちょっと優しくされただけで絆されるチョロさが何とも面白おかしいです。(そしてマキマさんの魔性の女っぷりが凄まじい)その後もエロ本回収したり胸揉みたいなど、思春期の男子真っ盛りの欲望を晒していく姿には妙な微笑ましさを覚えます。やられた相手の金〇を蹴り返すスタンスもこれまた男の子らしいですね。それでいて当初の目的を果たしたことから「この先のこと」について悩んだり、センチメンタルな面も見せているのが興味深いです。

 さらに今回は先輩の「早川アキ(はやかわ・アキ)」や魔人の「パワー」など、アクの強い同僚たちが次々と登場したのが特徴的。前者はデンジへの当たりが強いものの、根は優しい子であることが読み取れます。(デンジの返しにいちいちショックを受けているシーンがここすきポイント)そしてやりたい放題のデンジに振り回される苦労人ぶりには思わず同情してしまいますね。後者の方はデンジとは別ベクトルでやりたい放題なのが印象に残りました。ナマコの悪魔を一瞬で潰すシーンはカッコよかったものの、デンジですら引くこのじゃじゃ馬には一抹の不安を覚えるばかりです。

 

 

ヤマノススメ Next Summit

第3話「都内で登山!?/2nd season夏 後編」

 今回の新規エピソードの舞台は愛宕山。池袋からパッと行けて登れる手軽さと、あおいが目を光らせるパワースポットの話が何とも面白いです。同時に愛宕神社で自分たちの「目的」について考えだすシーンが印象的で、まずはそれを見つけることから始めようとする姿勢が可愛らしかったですね。

 そして本編ではあおいが再び登山の楽しさを味わっていく様子が描かれました。前回の富士山での苦々しい思い出を抱えながらも、「また登りたい」と言えるようになっていく過程に感動しました。ひなたと最初に登った天覧山に1人で挑戦し、ワクワクを取り戻していく様子は何度見てもウルっとさせられます

 そして最終的にはあおいとひなたが幼い頃に登った思い出の谷川岳に挑戦するエピソードへと。あおいがロープウェイの恐怖を乗り越えつつ、ひなたとの過ごした記憶を徐々に思い出していく様子に情緒を揺さぶられます。かつての約束を果たし、さらに「黒崎ほのか(くろさき・ほのか)」という新たな友達を得たりと、あおいの再スタートとして実に素敵な物語だったことを再確認出来て大満足です。

 

 

転生したら剣でした

第3話 「魔法鍛冶師は曲者でした」

 前回見下してきた連中とは対照的に、黒猫族だろうとフランに優しくしてくれる人たちの暖かさに溢れていた今回。中でも鍛冶屋の「ガルス」は師匠の正体を共有する人物として、数少ない理解者になってくれそうな安心感がありました。その後も服や雑貨、寝床を探す中で多くの人たちに支えられていく様子にほっこりさせられます。何よりカッコいい装備や宿のベッド、果ては師匠の手料理に顔を綻ばせるフランの可愛さが素晴らしかったです。ここまでの過酷な現状を考えればこそ、フランが年相応に楽しんでいる様子が沁みますね。

 そして後半の戦闘シーンでは同じ冒険者を助けるなど、一転してフランと師匠の勇ましさが目立っていました。ただその後のゴブリンの群れに挑む展開には不安を覚えましたね。ブリンスタンピード」なる現象の厄介さや、満身創痍なフランの姿で終わるラストもあって彼女の身が心配になってきます。ここまで実質ソロで戦ってきたことのしっぺ返しを受けてしまうのか、それとも逆転の展開があるのか気になるところです。

 

 

 ところで上のココを放送日である11月18日ですが、この日はポケモン好きの人にとってもう1つの重要イベントがある日でもあります。そう、ポケットモンスタースカーレット・バイオレット」の発売日です。

 記念すべき新作が出るのと同時に映画を放送する、という方式は結構面白い試みだと思います。新しいポケモンの世界をゲームで楽しみつつ、名作を見て楽しむ……そういった楽しみ方を考えるだけでワクワクさせられます。(僕の方はポケモンSVを既に予約しているものの、発売日に遊べるかは厳しいのですが……)せっかくだからココ放送の途中で最新ゲーム情報などがあったらさらに嬉しいところ。そういうこともあって、俄然放送当日が楽しみになってきましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。