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2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その5

 

 

 

 2021年に公開されたアニメ映画『映画大好きポンポさん』が何と地上波で放送されることが決定。しかもNHKEテレという点が驚きです。しかしながら近年アニメ関連に力を入れているEテレが、ある意味で昔のNHKアニメの空気と似たものを持っているポンポさんを放送するのは当然かもしれませんね。何であれ当時映画館で本作を鑑賞した身としては嬉しい情報です。

 

metared19.hatenablog.com

↑当時本作を観に行った感想については上の記事を参照。

 

 さてポンポさんはタイトルの通り映画のストーリーで、ポンポさんや主人公のジーンをはじめとしたクリエイター・役者たちの熱い映画製作を描いた作品です。ポンポさんが語る独自の映画論や撮影を通して伝わってくる幅広い感情、そして“選択”や“切り捨て”をテーマにしたポジティブな展開など見ていてとても気持ちがいい内容となっています。(中で観終わった後に本作の上映時間を見るとニヤリとなれる小ネタが存在するのが個人的なお気に入り)テレビでのその熱さなどが十二分に伝わってくると思うので、まだ見ていないという方にも是非来月4日の放送日に本作をチェックしてほしいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第2話(第138話)「サトシVSカスミ!うみべのいっきうち!!」

 サトシとカスミの組み合わせはやっぱりいいな……となった回。久々の登場となったカスミと再会し、サトシが彼女と釣り勝負に出る様子には本当に癒されました。互いに軽い悪態や憎まれ口を気兼ねなく言い合える関係性は初期の仲間だからこそとも言えますね。最近のゴウとの同年代の友人同士のやり取りも素敵でしたが、カスミとの幼馴染じみたからかい合いも見ていてほっこりさせられます。ルアーの件など色々と懐かしい小ネタに溢れている辺りにもニヤリとなりました。

 今回は他にもサトシたちだけでなくロケット団も狙っているウデッポウ争奪戦と、そのウデッポウとのバトルを望むヘイガニが印象に残りました。運命を感じるなどと言っていたカスミよりも、ヘイガニの方がウデッポウとの奇妙な友情を築いていたっぽいのが何とも面白おかしいですね。最終的にカスミの手持ちになったウデッポウですが、誰の手持ちだろうと関係ねぇ!な勢いでヘイガニの特訓に付き合う辺り両者は本当に仲良くなったのだろうな、ということが伝わってきました。(他には相変わらずのねむねむモクローを優しく抱き上げるハハコモリから母性が感じられて……良き……

 

 

スパイ教室

第3話「MISSION《花園》Ⅲ」

 明かされたチーム灯の本当の作戦、ずっと7人かと思われていた少女たちの中に隠れていた「8人目」の存在に衝撃を受けた第3話。実は裏切っていたクラウスの師匠「ギード」の存在と盗聴の可能性に気付いており、敵を欺くために最後のメンバー「エルナ」をあらかじめ切り札に据えていたという事実には膝を打ちました。思えば劇中でやたら7人を強調するなどしていましたが、要所要所で布石を貼っていたのもこのためだったと考えれば納得がいきますね。(それはそれとしてエルナの特技の紹介にそれもう超能力の類じゃねーか!とか思ってしまったり)劇中のキャラに限らず、ある種視聴者すらも騙して驚かせる面白い展開だったと言えます。

 そんなリリィたち8人の決死の作戦でもギードは倒れなかったものの、終盤はクラウスが救援に来てくれたので一安心。彼女たちが作ったギードの0.1秒の隙がクラウスの勝機に繋がるなど、ここまでの頑張りがしっかりと意味を成した描写も素敵でしたね。加えて不可能任務終了後はクラウスを罠に嵌めてまでチーム存続を願うリリィたちがどこか微笑ましかったです。色々と不安を抱いていた少女たちがクラウスを「先生」として信頼して、本当の意味で灯がチームとなるまでの結成を綴った内容が爽やかな読後感をもたらしてくれていました。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第3話 「まひろと未知との遭遇」 

 みはりの中学時代の友人「穂月かえで(ほづき・かえで)」が登場した今回。自分の正体や貞操の危機など色々心配していたまひろですが、気が付けば彼女にあっという間に絆されていましたね。見た目はギャルながら優しく面倒見のいい何よりおっぱいがめっちゃデケェ!!かえでを見ていると、その魅力に心を許していくのも当然と思えてなりません。映画鑑賞中にいなくなったまひろに気付き、トイレに間に合わず漏らしてしまった彼女を優しくフォローしてあげる辺りにかえでのお姉ちゃん力が感じられます。
 一方リアル妹のみはりとの関係は後半の看病エピソードで描かれていました。病気で心が弱っていたのもありますが、まひろの看病に感涙するみはりの姿を見ていると何とも言えない切ない気持ちに包まれそうになります。前回の時点で兄への感情の深さが触れられていたものの、兄の再起と妹として甘えたい感情がごっちゃになっている姿がそれ以上にみはりの複雑な心情を表していると思いました。可愛い女の子にさせてでもかつての仲が良かった兄を取り戻したい……みはりという妹の想いにまひろがどこまで応えてあげられるかが見ものですね。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第27話「スカイ・ハイ

 ウンガロに続くプッチが送り込んできた刺客「リキエル」と徐倫たちの死闘が繰り広げられた回ですが、リキエルのスタンド「スカイ・ハイ」の突拍子もない能力には色々と唖然とさせられましたね。ロッズ(スカイフィッシュ」というUMAを操って相手の体温を奪うという、スタンドとはまた別の生物を利用した能力はボヘミアン・ラプソディーとはまた異なる異質さに満ちていました。ロッツォ自身の生態も大分謎めいており、全体的に色々と変わっている6部の中でもそんなのアリ!?と反応してしまいそうになります。

 それはともかく、徐倫に最後まで立ちふさがったリキエルの勇ましさには惚れ惚れしました。色々と策を講じながらも、最終的には捨て身の攻防で徐倫と渡り合った根性は敵ながら天晴といったところ。逆境ばかりの過去から脱する覚悟とアポロ11号の話からくる「精神の成長」など、彼もまたジョースターの血を引いていることが感じ取れるガッツに溢れたキャラクターだったと言えます。(決着が「偶然」だと語る徐倫にリキエルが微笑むシーンは、敵味方ながら互いに敬意を払っているかのようで特に良かったですね)

 対する徐倫も引かずに戦いリキエルに勝利したも語っていたのの、どこか後味の悪いものを残していたのが印象的。リキエルの足止めする役割自体は達成されていましたし、何より彼がプッチ神父を天国へ押し上げる「運命」に翻弄されているかもしれない……と語っていた点が不安を募らせていました。ウェザーがプッチの実の弟という真実も含め、全てはプッチの目的通りに侵攻しているかもしれないという可能性はどこか敗北感に溢れていたように思えてなりません。

 

 

ブルーロック

第15話「喰」

 潔&凪VS馬狼&成早の対決は、意外にも潔と成早の凡人同士のマッチングが勝負の分かれ目になっていました。凪たちが拮抗している中でどちらの凡人が先に勝利の方程式を構築出来るかにかかっている点が、今回の手に汗握る接戦のカギになっていることが読み取れる試合だったと思います。お互いの得意技と弱点がまるで正反対ということで、相手の動きをトレースし合う勝負になっていたのも面白かったですね。

 そんな中、例によって覚醒していく潔の姿が強烈でした。試合の中で自分に足りないものを補っていく過程はもちろんのこと、今回は凛たちとの試合での敗北からしっかりと勝利のヒントを学んでいく様子も描かれていたことには感心させられます。中でも「相手の死角」と「オフボール(ボールを持っていない状態)」の一瞬も含めた思考の構築には見ていてハッとなりましたね。劇中で成早が指摘した通り、潔は「適応能力の天才」であることが良くわかる内容でした。

 そして敗北した成早は選ばれずここで脱落……ある程度覚悟していましたが、いざ実際に描かれると少々悲しくなりましたね。過去回想でその身の上と家族愛、何よりここまでの覚悟もあって無念の涙を流す成早の姿は中々に悲痛でした。チームZ時代からの仲間も、実力がなければ容赦なく落とされるブルーロックの過酷さを再確認した気分です。そして何か変な方向で病み始めた玲王のせいで涙が引っ込みましたよえぇ……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第42話「運び屋シューバッハ」

 

【速報】遊飛と遊歩のデッキ、本来は逆だった!?

 

 この今明かされる衝撃の真実ゥ!には本当に驚きました。一見すると後付けっぽく思えますが、5話のテルとのデュエルで遊飛がデッキを変えたかのような態度を見せているなど思い返せば初期から伏線を貼っていたんですね。遊飛自身の実力に関する問題の答えとしては、デッキ交換は結構納得のいく話だったと思います。

 それはともかく今回は高速航行のために必要な燃料「ゴラドニウム」を巡って運び屋の「シューバッハ」とのデュエルが描かれましたが、上述のデッキ交換を含めた遊飛の覚悟が見られたのが良かったですね。シューバッハをケチ呼ばわりする子どもっぽさは相変わらずながら、前々回と同じように自分の未熟さに向き合う姿を見せてくれたことには好感が持てます。真紅動の撃速竜の効果を何度も使い回し相手のバスターブレイダーを撃破する流れの熱さには思わず興奮させられました。(元ネタの真紅眼が「可能性をもたらす」と言われているのもあって、遊飛の可能性が今回で見えた気がします

 対するシューバッハも最初は遊飛と快く思っていなかったものの、最終的にはお互いを讃える関係になれたのが素敵でした。同時にゴラドニウムが彼の種族の食糧だとわかり、彼の憤りや苛立ちの意味が何となく読み取れたのも大きかったですね。それを手放してでも新しい獲物を求める可能性を、遊飛とのデュエルで感じ取ったオチも切ないながら爽やかでした。(余談ですが、シューバッハが使ったバスブレがドラゴン相手に効果で攻撃力1万超えするなど、原作よりもドラゴンキラーらしかったのがここすきポイント)

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode9

 惑星ブリザードにて始まったウルトラマンとアブソリューティアンの総力戦は、どこを取っても見どころ満載の内容となっていました。レオ&アストラ兄弟と共にディアボロを討つレグロスをはじめとして、至るところでエモさ満点のマッチングがされていたのが良かったですね。中でも序盤の山場としてメビウスがウルトラ6兄弟と合体、メビウスインフィニティーになった時は驚きと感動に包まれました。まさかあの形態をまた観れる日が来ると思わなかったので感無量です。

 また個人的にはタイガとアーリートレギアのやり取りにウルっときましたね。グリムドを取り込んだこの時空のトレギアとは異なり、まだやり直せる余地が残っている彼を説得する辺りにタイガの成長が感じ取れました。「貴方と父さんが付けてくれた名だ!!」と、名付け親でもあるトレギアの心に訴えかけるタイガのひた向きさが心に染みます。結局トレギアはバツが悪そうに立ち去ってしまいましたが、最終的にはタロウたちの元に戻ってきてくれると信じてみたいところです。
 そしてゼットが「デスシウムライズクロー」なる新形態を手に入れたラストにもびっくり。今回新しい力を手に入れた点は師匠のゼロと同じですが、彼と比べるとあまりにも唐突なパワーアップだったので変な笑いが出てきてしまいます。ベリアロクに本心を見透かされるアーリーベリアルの滑稽さといい、最後の最後にとんでもないものを見せてきたな、というのが正直な感想です。

 

 

 映画といえば今年は何を観ようかと考えている今日この頃。(とりあえず直近では先日テレビシリーズ本編が完結したウルトラマンデッカー』の映画を真っ先に観に行きたいですね)今年公開を控えている作品は多く存在しており、それらを楽しみにしている反面、それら全部を観に行けるかどうかで色々悩んでしまっています。とはいえ近年は配信などもあるので、そちらもうまく活用して無理なく映画と付き合っていきたいと思っています。

 

 

 ではまた、次の機会に。