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リコリス・リコイル Friends are thieves of time. 簡易感想

 

 

 2022年に放送されたオリジナルテレビアニメ『リコリス・リコイル』。表向きは平和な世界の裏に潜むブラックな背景、治安を守るために危険な因子を未然に抹殺する秘密エージェントとして育てられた少女たちの物語として、当時大きな話題になりました。僕も放送されていた夏に視聴しており、ほのぼのとした日常と過酷なバトルのギャップに魅せられた記憶があります。

 

 

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↑テレビシリーズの各話感想については上の記事を参照。

 

 そんなリコリコの新作映像として、ショートムービーのシリーズが4月から配信開始。テレビシリーズ本編の殺伐とした要素は極力控えめにして、主人公である千束とたきなたちの日常にフォーカスを当てた内容とのことで以前から期待していました。本作の人気は女子2人のワチャワチャとした点が大きいので、それを全面的に押し出していくのはなるほどファンにはたまらないでしょう。

 そんな全6話のショート動画を先日一気見したので、今回は各話の簡単な感想を書いていきたいと思います。動画が1話3分前後という短さなので感想の文章量も普段と比べて少なめですが、その辺りもご了承ください

 

 

 

 

 

 

第1話「Take it easy」

 まず1発目は桜の時期の花見のエピソード。千束とたきなのやり取りを真っ先に持ってきていきなり懐かしさを覚えるスタートに仕上がっていました。銃をマガジン一式を背中に引っ掛けているたきなと、それに思わずツッコむ千束でこの2人の関係性を思い出せるのも絶妙の一言。総じて「リコリコが帰ってきた」と視聴者に印象付けてくれたと言ってもいいでしょう。

 加えて本編では描かれなかった喫茶リコリコ本店の構造の一部が判明したのもちょっとした見どころ。まず店の裏側自体が新鮮でしたし、すぐ隣の公園も初めて見ました。これまで見たことのない部分、文字通り舞台の裏側を用意してくれる点に大いに感嘆したいところです。

 

 

第2話「Miles away」

 続けて2話目はテレビシリーズ最終話のハワイ行きに繋がるエピソードその1。何やかんやでハワイに行く気満々の千束にほっこりし、同じく楽しみにしているたきなに悶えさせられました。店に押し入ってきた強盗を容赦なく捕まえて、任務を速攻で完了させるスピード感もたまりません。(冷たいキメ顔からニッコリ笑顔に切り替わる千束がここすきポイント)2人揃って仕事とプライベートでの切り替えの早さが凄まじいと感じます。

 また上述の任務を伝えに電話してきたDAの楠木司令も面白かったですね。千束とたきなが悪ふざけで全く話を聞いてくれない中、ボソッと「聞いてほしい……」と呟いているシーンで思わず吹いてしまいました。こちらも普段こそ冷徹なイメージはあれど、お茶目な一面も持ち合わせているのだと実感させられた次第です。

 

 

第3話「Scintillation of genius」

 やっぱりたきなって一周回って鬼才すぎるな……となった回。喫茶リコリコの新メニュー考案のエピソードという名の、奇抜な商品大喜利大会のオチとして見事に吹き出してしまいましたよえぇ。ミズキがあの形状のチョコを作ってきた時点で何となく予想出来たのですが、その期待を裏切らずストレートにかましてきたのもあって笑いが止まらなかったです

 他にも千束が過去に考えたという新メニュー案の数々が何とも微笑ましかったり。奇抜なビジュアル重視なものから素直に可愛いと思えるデザインが目白押しで、彼女のおふざけと乙女チックな部分の同居が感じられます。あとあまり関係のない余談として「だんご3兄弟」なるメニューまであって驚きましたが、千束の世代的にあの歌は知らないですよね多分……?

 

 

第4話「Watch out!」

 まさかまさかのホラー回。店内カメラに映っていた謎の着ぐるみがドッキリだったことが判明し、最後にクルミと見せかけたガチ幽霊が判明する構成には地味にギョッとしました。いないと見せかけて実は“いる”というオチはこの手のエピソードのお約束ですが、それをしっかり守ってホラーチックに締めている点に好感が持てます。(見返してみるとクルミだけ影が映っていなかったりと布石を残しているのが流石)

 それはそれとして、たきなを驚かすために手の込んだドッキリをしかけてきた千束たちの労力にはやや感心させれますね。千束だけならともかく、ミズキとミカという喫茶リコリコの古参メンバーたちも加わって一緒にやっているのが少々意外。こうして見ると3人とも、性根はノリがいいことが伝わってきます

 

 

第5話「Bittersweet first love」

 フキ&サクラのコンビも加えてのお泊り会が開催される中、またもやたきなのヤベー部分が明らかになった件。寝る前は全くその気はなかった千束の制服を、こっそり着ているシーンで軽く仰天してしまいました。しかしそれ以上に目撃したサクラへの仕打ちが凄まじく、明らかな棒読み演技と脅しがかえって怖かったですね。つくづく狂犬のイメージが似合う子です

 そしてフキがミカ先生にメロメロだったり、千束とコントみたいな会話を繰り広げたりと地味に可愛かったのも素敵なポイント。ラストの御用だ御用だ!のやり取りも微笑ましくて、回を重ねるごとに彼女の魅力に気付いていったことを思い出してきましたね。(そのうえ下の6話での憧れの先生の浮かれようを目撃してショック受けるシーンも可哀想可愛い

 

 

第6話「Brief respite」

 ラストはクルミが本編でDAの情報を隠蔽するために流した作品「リコリコクライシス」のファンである一般女子に癒されることに。日本の治安の良さやリコリスの存在についての予想がいい線いっており、視聴者的にも彼女たちが消されないかとヒヤヒヤさせられるシーンになっていたのが印象に残りました。こういった描写を見ていると、その内劇中世界で真相がバレるのも時間の問題かな~とか考えてしまいますね。

 ともかくこの回のラストはいよいよ本編最終回にて、リコリコメンバーがハワイに行くまでの道のりが明かされたのが最大の見どころ。2話の時点でそれとなく察していた中、時系列が本格的に確定した時のカタルシスは大きかったです。これまでの苦難を乗り越えて、一時の平穏を手に入れている千束たちの様子に何ともほっとさせられますね。(あとお泊りしたいけど出来ないとわかったら即帰るエリカの切り替えの早さにクスっときたり)

 

 

 全体を通じて千束やたきなを中心に目立っていましたが、個人的に最も印象に残ったのはミカでしょうか。4話でドッキリに参加したり、6話ラストの浮かれた格好を見せたりと予想以上にエンジョイしている様子は結構意外でしたね。特に4話で千束の悪ふざけにノリノリで加わっていた辺り、根はこれくらい愉快な人物なのかもしれません。(ところで足が悪い演技が普通にバレそうだけど大丈夫?)フキには悪いですが、僕としてもこれくらいはっちゃけてるミカ店長の方が好みです

 というわけでリコリコのショートムービーの感想は以上です。久々に千束とたきなのやり取りに笑いつつ、その何気ない日常に癒されましたね。1話ごとにネタや見どころを数多く仕込んでおり、短い再生時間に反して内容の密度もそこそこあったかと思います。何より上でも書きましたが、ここに至るまでの本編の過酷な道のりを考えると余計に感慨深いものを覚えますね。千束が戦いの中で生き残ってきたからこそ手に入れられたのどかな日々、それを噛みしめながらこうした日常モノに仕上げてくれるのは当時視聴していた身としては感無量とったところです。

 そしてここまでくるとテレビアニメ2期にも期待したいところ。リコリコクライシスの嘘映画予告というネタ動画*1は上がったものの、それ以外の情報は全くないのでまだまだ新作は程遠いのでしょう。ただあの世界観で解決出来ていない問題は数多くあるので、その分話のネタは尽きないだろうとつい考えてしまいますね。まぁとりあえずは気長に待ちつつ、また1話から軽く見返してみるのも悪くないかもしれません

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:リンク先の動画(https://www.youtube.com/watch?v=wx78ACExR5w)を参照。